豊島逸夫の手帖

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金暴落

2015年7月21日

国際金価格が、日本の連休中の昨日アジア時間午前中に、いきなりストンと1080ドル台まで暴落しました。

特に、その時間帯に大きな材料が出たわけではありません。

ツイッタ―@jefftoshima には、こう書きました。

「金市場は9月利上げを先取りして暴落。下値1030ドルと見る。なお、中国人民銀行は公的金準備1658トンと発表。これまでは1054トンだった。本来なら買い材料だが市場はスル―。」

後講釈では、1658トンが予測より少ない、とか言われています。

まぁ、たしかに、私もセミナーでは2~3000トンくらいと語っていましたけど、それで金が暴落するような話ではないです。

結局、先週のイエレン議会証言で年内利上げが、今までになく強調されたので、外為市場ではドル高に振れたことが一番大きいですね。

とにかく、ゼロ金利に慣れきってしまった市場にとって、金利が0.25%でも上がることは、ショックが大きいのです。

特に金利を生まない金にとって、(もう20年間言い続けてることですが 笑)、利上げは天敵です。

ということは、利上げが現実のものとなり、相場におりこまれれば、その時点が大底ということ。長期的にみれば、大底など、そう簡単につかめるものではないので、もう既に大底圏と本欄でも述べてきたわけです。

今年の私の予想レンジ下限1100ドル~1150ドルを下回ってきましたが、レンジ下限にあるとの見方は変わりません。

いっぽう、ドル円は、125円をめざし、米利上げを視野に、ドル高・円安トレンドに戻りました。従って、円建て金価格は下げもそれほどきつくない状況です。

プラチナは、1000ドルを割り込み、いま、国内ではバカ売れ中。

とにかく、金より安い状態は異常。長くは続かない。バーゲンセール価格と思います。昨日も、金は急落したけれど、プラチナの下げは限定的でした。

まぁ、9月利上げとして、それまでは軟調が続きそうですが、市場が総悲観に傾くとき、相場は反転するものですよ。

さて、週末は、また大阪の朝日放送ABCで、関西風ギリシャ問題解説やってきました。以下のyou tubeで見られます。すっかり関西風の番組に慣れて、楽しんでます。3週連続、4回目。連ドラだね(笑)。

https://www.youtube.com/watch?v=IblZ9UOXNFU

それから、日曜発売の日経ヴェリタス、コラム「逸's OK!」には、メルケル・オランド仮面夫婦の話を書きました。

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そして、連休中の食べ物は、大阪も松屋町(まっちゃまち)で、お好み焼き!粉もの大好きだからね。以前、日経CNBCの経済番組で一緒だった分林里佳キャスターが、たまたま帰省中だったので、

ABC朝日放送の番組終了後、地元名物を案内してもらった。

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2015年