豊島逸夫の手帖

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ヘッジファンド 早くもSell in Mayを視野に

2015年3月11日


なにやら、筆者の周りが慌ただしくなってきた。

今週後半、再びNYに招かれ、ヘッジファンドの後輩たちとのラウンドテーブル(日本風にいえば討論会)。

ヘッジファンドが日本株買い、円売りを再開したことの証しだ。

外国通信社の筆者情報サイトも6割の閲覧者が欧米だが、2月には、アクセス数が過去最高を記録した。筆者は、この数字を、日本株と円への注目度を示す指標としてフォローしている。

欧州株買い、欧州国債買い、ユーロ売りと、「急ぎ働き」してきたファンドが、そろそろ次の標的を日本に向け始めている様相だ。


欧州中央銀行(ECB)量的緩和も始まってしまえば、材料として陳腐化してくる頃合いだ。噂で買って、ニュースで売る、の常套手段とも見える。

米雇用統計がたしかに良い数字であったが、労働参加率と平均時給は伸び悩み、利上げ開始時期に関しては、かなり見方が割れている。

そのような不安定な市場環境こそ、ヘッジファンドにとっては草刈り場とも映る。

このままゆくと、6月に米利上げに関する何らかの進展と、ギリシャ救済プログラム4ヶ月延長期限切れを迎える成り行きゆえ、5月までの短期決戦と割り切っている。

今年は、特にSell in May(5月は売り)が意識されそうな雲行きである。


金価格については昨日の日経夕刊に私の相場観が載っています。3ヶ月レンジは1125~1200ドル。


今日の写真は、精進料理。

ウドとかこごみなど山菜の酢味噌和えが旨かった。

箸が雷除箸といって、落雷でも割れなかった木で出来ている。

実に健康的な精進料理でした。


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2015年