豊島逸夫の手帖

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欧州難民問題について

2015年9月14日

 

先週12日土曜日のABC朝日放送の90分情報番組で説明。You tubeで見られる。相変わらず出演者たちからもコメントが入り乱れたけど、これは、いつものこと(笑)。

ギリシャ危機より重要とメルケル首相。

最新ニュースでは、ドイツも、これ以上、受け入れも限界となり、入国制限を強化しつつある。

いつまでも「難民の母」の役割を続けることもできない。

そして、どうする、日本。

https://www.youtube.com/watch?v=cG_sjT9O8zs


それから、金市場も注目の米利上げについて、週刊エコノミスト誌で下記のコメント。


◇世界をかく乱する米中

量的緩和を終え、利上げを目前にしていた米国は、中国の急変の前に「待った」をかけられた格好だ。

 明治安田生命の小玉祐一チーフエコノミストは「最初の利上げを早めに行って、その後の利上げペースは緩やかになると予想したが、中国発の金融市場の混乱で事情は変わった」と指摘する。

「市場のコンセンサスは利上げ先送りに傾いており、9月の利上げが株式市場に大きな負のショックとなる可能性を考慮せざるを得なくなった」(小玉氏)

 年初から年内の利上げはなく、来年以降にずれ込むと予想していたマーケット・アナリストの豊島逸夫氏は「世界を揺らしている中国発の経済不安は、年末まで続くだろう」と語る。中国が抱える問題は景気循環的な悪化ではなく、過剰債務や過剰設備の解消といった中長期的な構造調整を要するからだ。

 世界銀行のカウシック・バス・チーフエコノミストも英『フィナンシャル・タイムズ』紙(9月8日付)のインタビューで、「米国が9月に利上げに踏み切れば、新興国に混乱をもたらす」と警鐘を鳴らす。国際通貨基金のラガルド専務理事も米国に慎重な対応を求めており、「利上げ先送り」を求める声が強まっている。

 9月4?5日にトルコで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、名指しこそしなかったものの、米中リスクの不安意識を世界が共有した。

 実体経済で存在感を強める中国と、世界のマネーを集めて金融市場を左右する米国──。2大国の先行き不透明感が、世界経済をかく乱する日が続く。


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http://www.weekly-economist.com/

2015年