豊島逸夫の手帖

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深刻な市況騒乱

2018年2月13日

連休を挟んで米国株そして今日の日本株の動きをフォローしていましたが、米国株が反騰しても日本株は下げました。もともと日本株は外国人プレーヤーの売買が7割以上を占めるのですが、今回の世界的株安連鎖の過程では、NY株乱高下を見ながらおっかなびっくりの展開です。日本人として情けない。米国株安も深刻ですが、少なくとも割安になれば買いが入りリバウンドします。しかし、日本株にはリバウンドする気力も無いようです。年初の株高パーティーは一体何だったのか。相変わらず円高で株安の構図です。株安で円高とも言えます。株式と為替が影響し合っている感じですね。

このような市場環境では、一旦急落した金が買い直されているのも当然でしょう。買い直されていると言っても1320ドル台。以前の1340~50のレンジには戻っていませんが。

マクロの視点で見ると、要は世界的にゼロ金利・量的緩和の時代が終わりつつあるということです(除く日本)。おカネなど、ただ同然の金利で有り余っているという過剰マネーに慣れてしまった市場は、点滴を外されショック状態なのです。

金市場にもだぶついたマネーが流入していましたから、この過剰流動性が引いてゆくと、負の影響を受けるわけです。

一方、先が読めない不安定な状況だから金を買うという行動も目立ちます。買いと売りが拮抗する状態と言えるでしょう。

また、今夜もNY株の動きに世界の市場の視線が向けられます。

冬季五輪とNY市場と、複数のテレビモニターを見ながらニッポン、ガンバレ!!

私はスキー・フリークだから、男子モーグルは最初から見ていてかなりコーフンしました~~。テレビ画面では分かりにくいけど、あのコブコブはハンパないっすよ。その衝撃を強靭な腹筋と背筋で受け止めつつジャンプするのですから想像を絶します。世界の強豪が集まるなかで銅メダルは立派です!自分で打ち込んでいる分野なのでテクニカルに色々とコメントがあるけど、ここは差し控えさせていただきます(笑)。当面NY市場より冬季五輪かな~~。

2018年