豊島逸夫の手帖

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円高進行106円台も

2018年2月14日

連日市場には大きな動きが見られます。

今日午後には円相場が106円台に突入する局面もあり、その時には日経平均も21000円の大台を割り込みました。

円高が日本株安を誘発して、日本株安が円高を誘発するという負のスパイラルに陥ってしまいましたね。これは、なかなか厄介な話です。日本株はNY株の不安定な乱高下と円高という二つの重荷を背負うことになりました。

注目のNY株の方はドル金利上昇が大きな要因。そこで、今夜米国で発表される米消費者物価上昇率に大きな注目が集まっています。コアで年率1.7%~1.8%程度が予測されるのですが、もしこれが1.9%とか2.0%まで上昇すると、俄かに経済過熱、インフレが意識されます。過熱を冷やすための利上げ回数も増えるということになるでしょうし、NY株はまた荒れるでしょう。さて、どのような数字が出てくるか。

NY株が再び急落すれば、日本株も続落。円高も更に進行となるでしょう。

そのような市場環境は、金にとっては買われやすい状況と言えます。

1330ドル台まで戻してきました。

そう大きな上げではないのですが、株が派手に下げているので、金の価値は安定しているという見方が特に外野席で目立ちます。

そして、今、金といえば、冬季五輪。

高木美帆選手(スケート1500メートル 銀メダル)の滑り終えた時の表情は、全力を出し切った感じで清々しくて心に残りました。

女子ジャンプの高梨沙羅選手も銅メダルでしたが、あの重圧の中で最後にベストのジャンプが出来たことの満足感が印象的でした。両選手とも金メダルを逃して悔しいでしょうが、実力をほぼ100%発揮したので達成感も強いのでしょう。

私は、勝負もさることながら、こういう選手の表情を見るのが好きですね。

この日のために、どれだけ辛いトレーニングを続けてきたことか。それを本番で発揮できる。結果はともかく、格好いいと思いますよ。

2018年