豊島逸夫の手帖

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ローマ歌劇場2018年日本公演

2018年9月14日

猛暑の夏、マーケットも熱く御用繁多の日々でしたが、遅ればせながら2日ほど夏休みをとりました。

初日は今話題のローマ歌劇場公演初日に行ってきました。

出し物は「椿姫」。

良かったですよ。カーテンコールで出演者たちが拍手に応えている時「やったぜ」みたいな達成感が伝わってきて心地良かったです。

何せトランプ発言に揺れながら相場を追う殺伐とした日々。

私はそういう時オペラのDVDを見るのです。心が癒される。決してオペラ通ではないけれどオペラ好きなんですね。特に「椿姫」の第一幕はDVDが擦り切れるほど見ていました。それだけ心が飢えていたのでしょうね。肺病に侵され刹那的になってゆく主人公ヴィオレッタが、娼婦である自分の境遇に「今楽しければいいじゃない」とばかりに歌いまくる。恋人アルフレードへの愛を忘れようともがく。とにかくソプラノ歌手が次から次へと歌い続け体力勝負の場面です。

マーケット関連の仕事も刹那的になりがち。今が良ければいいじゃない。でも投資ってそもそもは人生を豊かにするためのツールだよね。日経がこのオペラを主催する意味のひとつにそんなこともあるかも。

かくして、とかく日々の流れの中で見失いがちな原点をオペラの客席で改めて噛みしめていました。読者の皆さんもたまにはオペラでも見て気分転換するといいですよ。学生優遇などもあるみたいだし。ホンモノに触れる良い機会。

そして夏休みの二日目は大相撲。

特別の計らいで土俵真下の2列目。押し出された力士が上から降ってくるところ(笑)。但し、升席と異なり飲食はご法度。

話題の稀勢の里。もうこれが見納めかなどと思ったが、どうして、しぶとく残して頑張っていたね。必死の形相だけど。稀勢の里の取り組み時の場内の地鳴りみたいな歓声が凄かった。あれで力士はアドレナリン全開だろうね。私のお気に入りは栃ノ心。傍で見ても筋肉質。今時豪快につり出しをやれる力士は少ないよね。ジョージア出身の苦労人ってところに好感が持てる。若手では富山出身の朝乃山がいい。

ということで今日は近況報告。

最近超多忙のうえに事務所のシステムダウンに時間ロスして、好評の旨いもの写真もとんとご無沙汰だったけど、徐々に「復帰」してゆくよ(笑)。

今日の写真は「上野の東京文化会館にて」。

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2018年