2018年9月27日
いやはや26日夜は結局徹夜。そのまま27日は終日テレビやらインタビューやら。殆ど8時間喋りっぱなしで、さすがにクタクタだよ~~。
さてFOMC声明文から「緩和的」の単語が外れたのに、市場は反応しなかった。
しかし記者会見中に異変が起こった。
FRBが利上げペースを加速させるのはどのような時か?との質問に「インフレが上振れする時だ。しかし我々はそうなるとは見ていない。我々の予測には無いことだ。」と答えたのだ。
市場はこの発言を「利上げ急がず」と解釈。
金利とドル相場が下げ、ダウ平均は前日比プラス圏からマイナス圏に急落。結局、前日比106ドル安で引けた。
円相場も113円を挟む値動きだったが、112円台後半の円高ドル安に振れた。
米10年債利回りも3.1%を突破していたが、昨晩は3.04%台まで下げている。政策金利との相関が強い2年債の利回りも2.8%台で下げたが、下落幅は10年債の方が大きい。その結果、長短金利スプレッドは縮小。12月に再利上げされ10年債利回りが伸び悩むと、一気に長短金利が逆転しても不思議はない情勢だ。この「逆イールド現象」は過去の景気後退局面の直前に生じているので市場では凶兆とされる。
10年債利回りが本格的持続的に3%の大台で定着するか否かも注目されている。今年に入り3%を突破しても維持できず反落が繰り返されてきた。今回も再び2%台に戻るのか。雲行きは怪しい。米国債先物売りポジションも過去最大級まで膨らみ、今や最も混み合うトレードとされる。巻き戻しが起こりやすい状況と言える。米国債先物が買い戻されれば利回りは下がる。
外為市場ではドル急騰の反動でドルインデックスは反落中だ。パウエル議長の発言にドル安で反応しやすい地合いであった。
なおトランプ大統領は日本時間午前6時からの記者会見で、利上げについて「ハッピーではない。」とコメントした。繰り返されるFRB介入発言についてパウエル議長も記者会見で答えていたが、政治介入についてはまともに関わらずとの姿勢を貫いていた。とは言え、今回は結果的に市場金利下落が誘発される展開となった。
NY金はFOMC後24時間の「消化期間」を経て1180ドル台へ下落。
そして今日の旨いもの写真は祇園「らく山」の続き。
湯葉のあんかけ。ナスと超大型アワビ(蒸し)。なんせ人間の手形より大きいサイズ。そしてイチジクのワイン煮。季節の葡萄添え。