豊島逸夫の手帖

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金利異変、注目は3つの「3%」

2018年10月5日

米国発の金利急騰がアジアから欧州へ波及。昨晩の米10年債利回りも3.18~3.23%前後の高水準で推移した。世界的な金利高をNY株も嫌気してダウ平均は200ドル急落。恐怖指数VIXも2割ほど急騰して14台をつけている。

そもそも米長期金利が3%を突破したことは米国経済好調の証しなのだが、市場は金利のボラティリティー(変動)が激化していることに不安を感じている。その背景には米国債先物の売り残高が過去最高水準という状況が指摘される。今や市場で最も混み合っているトレードと言われるが、ここまで膨張するといつ買い戻しの雪崩現象が起こっても不思議はない。更に原油高も金利高の一要因になっており不透明感を醸成している。

パウエルFRB議長の発言も効いた。「中立金利を超えても必要とあれば利上げする用意がある。但し当面は金利水準が中立からは程遠い。」と語ったのだが、市場は前者の部分を重視している。

欧州ではECBが量的緩和終了のカウントダウンの段階での国債利回り上昇なので、需給面から国債価格が下がり(利回りが上がり)やすい。

日本10年債利回りが0.155%に上昇したが、日銀が臨時国債買い入れオペを行わず、実質的に長期金利上限0.2%容認の姿勢を見せたことも欧米市場では注目された。

更にドル金利急騰が新興国経済に与える影響も懸念される。投機的な「新興国売り」が小康状態の兆しも見え始めた矢先に、再び相場の頭を叩かれた感がある。

なお市場では奇しくも3つの「3%」というマジックナンバーが注目指標となった。

まず米長期金利3%台本格突入。

次に今晩発表の雇用統計で最も注目される平均時給が年率3%に接近するか。

そしてFRBが想定する中立金利が3%以上に引き上げられるか。

世界のマーケットが債券市場動向に身構えている。

金価格は1190~1210ドルの狭いレンジにはまり込み小動き。このレンジ内では一日で15ドル動くこともあるが上限も下限もブレークできない状況。雇用統計がきっかけになるか。

今日の写真は、またまた栗拾い(笑)。今度のは山栗より大き目。見た目は大ぶりだが味は小ぶりの山栗の方が旨い!でも自分で採った栗の味はまた格別だね~~。

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2018年