豊島逸夫の手帖

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円高105円台、北朝鮮リスクで99円説の再吟味

2018年2月16日

五輪後、北朝鮮情勢が混迷すると円高99円も絵空事とは言えないとの議論が出始めた。

本欄2017年4月12日付け「市場、有事対応、円、金、急騰」の中で「北朝鮮ミサイルが日本本土に着弾すれば99円。」とのNYヘッジファンドの話を紹介した時の円相場は109円台。

それが今や105円台の水準まで円高が進行している。99円も視野に入るレンジなので、絵空事とは言えなくなってきたのだ。

今回は軍事介入に至らずとも、地政学的リスクを投機筋が囃し、円買いの口実に利用することが考えられる。日銀出口の噂は円買い材料として陳腐化してきた。そこで突発的北朝鮮関連の材料は相対的にサプライズ性がある。

金融政策要因、米財政不安要因、高いボラティリティーに地政学的リスクも絡む複合的円高構造が形成されつつある。

なお、通貨投機筋と日本金融当局の神経戦にも注意が必要だ。

私は根っからの円安派だが、当面は円高の話をせねばならないね~~。

ドル安を映し、ドル建て金価格は1360ドル台まで上昇。北朝鮮で本当に軍事介入があれば、金価格は1600ドルと昨年から言ってきているけどね。いわゆるテール・リスクというやつだ。

ところで、ご存じのように冬季はスキーがメインでガーラ湯沢を基点とする生活を送っているけど、昨日から春節で来場者の殆どが中国人だよ~。中国語の会話しか聞こえてこない。越後湯沢がチャイナ・タウンと化した感じ。彼らが大挙してくると、まずトイレが汚れる。トイレ用スリッパが散乱。ロッカールームも雑然としてくる。ゴルフ場でも同じような経験したけどね。いやはや。。。これがインバウンドの実態。。。

2018年