豊島逸夫の手帖

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株一時19000円割れ、NY金は1270ドル

2018年12月26日

昨晩はNY市場がクリスマス休日。

私は、テレ朝のスタジオから東京証券取引所の寄り付きを見守りコメントすることに。「羽鳥慎一モーニングショー」で前日の日経平均1000円暴落を特集して生出演したからです。

ワイドショーの常で、その日のゲストはお飾りみたいな感じでレギュラー出演者たちがあれこれ話し合っている感じでしたけどね。慣れています(笑)。

とにかく寄り付きは200円ほど高く始まり、1000円も下がったのだから反発は当然。問題はその後です。午後に入り日経平均は下げ足を速め、ついに2時過ぎには19000円の大台を割り込んでしまいました。あるマネー記者は、思わず持っていたスマホを落としてしまったそうな。ところが大引け30分前になって、猛然と反発して結局19300円台で引けました。かなり不自然な上がり方、終わり方。おそらく日銀が19000円ライン死守で買い出動に動いたのかな。真相はこの執筆時には分かっていません。でも、人為的なものを感じます。

ソフトバンク新規上場で株を買った個人投資家はなんと92万人。2.6兆円の新規上場です。特に初心者が多く、生まれて初めて株を買ったはいいが、この暴落でいきなり大損という羽目に。なんとも「貯蓄から投資」への道は険しい。

12月23日付日経日曜版のトップ記事が「消えゆく個人投資家」。

株式市場で個人は株高局面では一貫して売り続けてきました。

そして12月22日付土曜日の日経M&I(マネー&インベストメント)では金特集が組まれました。

「世界に荒波「金」輝く兆し 株安・リスク回避の受け皿」という見出しです。一読を勧めます。

この金。粛々と上げ線を作っていますね。

今みたいな世界中リスクだらけの時に、金が買われない方がおかしい。でも金価格上昇エンジンが点火するまで時間がかかりました。

まだまだトランプツイートひとつで株も金もちゃぶ台返し食らう可能性があることが、今のマーケットの難しさですね。私も40年のマーケット生活で初めての体験ですよ。

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そして現在、私の最も注目する数字は、やっぱり越後湯沢ガーラスキー場の積雪量かな。まだまだ足りない。これから寒波来襲で正月には間に合いそう。「腕が鳴る」ではなく「脚が鳴る」(笑)。

2018年