豊島逸夫の手帖

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株式・債券同時安、市場は当惑

2018年1月31日

今日はやや難解な市況について。初心者はスルーして結構です。

以下本文

インフレ期待の高まりで債券市場を見切ったマネーだが、株式市場に流入しているわけでもない。このような場合、マネーの逃避先として選択されるのが「安全資産」だ。しかし、今回はその代表格である米国債が売られている。金も先週の1360ドル台から今週は1330ドル台まで下落している。その結果、相対的に「安全通貨」とされる「円」が浮上している。ドル金利が上昇しているのに円買い傾向は止まらない。なお、一時は注目されたハイイールド債もETF価格は頭打ちだ。一方、VIX(恐怖指数)がここにきて11台から14台にまで急騰していることが目を引く。方向性を見定められない市場は株価変動率の上昇に身構えている。

中期的に見れば株債券同時安は長続きしない。どちらかが間違っている可能性大だ。金融正常化の過程で世界的金利上昇は今年の一大テーマとして揺らぐまい。一方、株価には急騰後の高値警戒感がつきまとう。株強気派も「健全な短期調整」は想定せざるを得ない。アップルのiPhone X販売不振、アマゾン・JPモルガン・バークシャー3社のヘルスケア企業設立などのニュースがそのキッカケを提供している。しかし、現在の株価急落現象を一時的と見る市場関係者は多い。いずれ債券安・株高の方向に収斂するシナリオは現実的だ。

但し、その過程で市場の価格乱高下は必至だ。

ワイルドカードは原油価格。過去最大級の先物買いポジションが積み上がっているので、いつ売り戻しの表層雪崩が起きても不思議はない。

投資家のリスク耐性が試される展開である。

以上本文終わり

そして、このブログで最も注目度の高い旨い物写真(笑)。

今日は千疋屋のイチゴパフェと洋梨パフェ。実に上品なスイーツで至福のひととき~~~悶絶(笑)。

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2018年