2018年10月2日
日本では「海外マネーの日本株買い」が囃されている。
しかしその「海外」での報道は冷めている。
昨晩の米国経済チャンネルでも日本株についてベテラン・キャスター氏がこう切り出した。
「日本株上昇を誰も気にせず信じていない。これはどうしたことだ。日本株は先進国では最も割安である。しかし過去、日本株に手を出して何回も痛い目に合ってきた。日本疲れとも言える症状か。」
コメンテーター氏が答えて「言葉の壁がある。日本は通訳同伴が必要な市場だ。投資家に理解されていない。しかし日本株の過去25年間のEPSは米国株を凌ぐ。」
同日のウォールストリートジャーナル紙には「米国株一人勝ち、他国株との差が拡大」との大振りの記事が載った。そこで今後の展開として新興国株・欧州株へのシフトが語られるのだが、日本株への言及は最後までなかった。
他の記事で選択肢として「先進国株」とあったのが、唯一日本株も連想させる事例であった。
「外国人投資家が日本株を持たざるリスクを感じている」という説明が虚しい。
この「理解不足」は筆者も身に染みて感じているところだ。普段殆ど日本株動向などチェックしていないから初歩的な質問が実に多い。深い議論にならない。
要はPRの問題だと思う。
海外での認知度が高まれば、投機マネーではなく良質な投資マネーが流入してくる。
現状が変わらねば日本人個人投資家の逆張り・売り傾向も変わらないだろう。
日本の株式市場は歪んでいる。日銀が最大の買い手。最大の売り手は個人投資家。そこに海外勢が短期売買で暴れる。
こういう資産がメインのポートフォリオゆえ、10%程度を金で持つことによる「安心感」、「リスク分散効果」があるのだ。
最近セミナーでも株投資組の金参入が目立つ。健全な傾向だと思う。
今日の旨いもの写真は六本木ミッドタウン「虎屋」の季節限定「栗粉餅」。
これが実に上品な栗菓子の一品でね~~。抹茶といただく。
毎年季節限定で、すぐに売り切れるので取り置きをしてもらっている。