豊島逸夫の手帖

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週末、金の話題、二つ

2018年9月25日

まず、週刊投資情報紙「バロンズ」が「金は安い。インフレが来る。」と題する金特集を組んだことが話題に↓。

https://www.barrons.com/articles/gold-is-cheap-inflation-is-coming-you-do-the-math-1537582480

「1200ドル以下に値頃感。米国経済は米中貿易戦争にも関わらず過熱懸念も無視できず。」と論旨。色々なデータをまとめた長文記事。カリスマ(当たり屋)投資家グンドラック氏の「金価格には弱気だったが、1200ドル以下なら買い。」とのコメントも紹介。私の相場観と一緒だね(笑)。

もう一つの話題は世界最大規模の金鉱山合併。最大手バリックと中堅のランドゴールド。

年間生産200トン規模になりそう(バリックは自社で200トン以上採掘していたのだけど、じり貧で生産量も激減した)。金生産業界は基本的にM&Aを繰り返して「規模の利益」を追求してきた歴史がある。今回も低迷する金価格、金鉱株価を打破するための窮余の一策。不採算鉱脈の合理化、膨張した企業債務のリストラを目指す。金価格が1800ドルの時代に拡張開発して、更に過剰投資したツケを未だに清算できていない。

バリックの会長はゴールドマンサックス出身の銀行家。ランドゴールドの社長は「アフリカをバイクで踏破」の個性派。この二人がうまくやってゆけるか?特にバリックはアフリカの鉱山開発で苦労しているので、アフリカ通社長に期待するところ大きい。

なお、バリックと同規模のニューモント・マイニングがバリック買収を虎視眈眈と狙っている。

さて久々に行ってきたよ、京都祇園の「味のらく山」。

今年は台風そして関空閉鎖で京都も散々。中国人観光客が消えたね。関空再開でこれから中国のゴールデンウィークに入り、また大挙来襲するかな。

河川増水でアユも不漁。らく山の大将も「釣り名人」の技を発揮できず。

今の季節は何と言っても鱧とマツタケの土瓶蒸し。鱧とマツタケは「出会いモノ」と言われるほど相性がいい。お互いの風味を引き立てる。絶品だね。

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そして焼き鱧。らく山の鱧は特大!東京で出回っている鱧は似て非なるものに見えてしまう。鱧切りのシャキシャキという音が静かに店内に響く。

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グジと栗、梨の秋のコラボも。厚みのグジと、らく山特製の大栗が抜群。


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ここでもブログ読者の来店が絶えないそうで。ブログの本文より旨いもの紀行の方が読まれているなぁ。。(笑)。

らく山に行く時はいつもカジュアルな服装なので、大将に「豊島さん、スーツ姿で澄ましてテレビで解説しているから一瞬誰かと思ったよ。」と珍しがられたよ。。

2018年