豊島逸夫の手帖

2018年3月30日

北朝鮮問題で中朝、南北、そして米朝とそれぞれがトップ会談に動いている時、日本は森友問題に揺れ政治的空白を招いた。氷山に衝突したタイタニック号の中で乗客が責任者は誰だと騒いでいるようなものだ。

本欄は政治的なことは書かないが、森友問題の外交的コストは日本にとって高くつくことになりそう。

市場ではポスト安倍候補たちの言動が取り沙汰される。「財政均衡」とか「日銀出口戦略」の言葉が彼らの口から出るだけで、市場が円高に振れたり日本株が売られたりするほど神経質だ。

ただ、欧米市場では日本の政治的リスクは殆ど知られていないし意識もされていない。外交と同じく日本「置き去り」状況と言える。安倍政権の支持率が急落してもトランプ大統領、メルケル首相、メイ首相など、主要先進国では自国の政権支持率低下に慣れているから（苦笑）、日本のことなど「かまっていられない、勝手にして」という感じだ。一方、プーチン大統領と習近平国家主席は高支持率。もやもや感がつきまとう現状である。

欧米市場はイースター休暇入り。久しぶりに静かな夜を過ごせる。

新年度はどうなるか。まずはドル安円高トレンドが転換するか否か。ＮＹ金にも円建て金にも直接的に影響する要因。雇用統計など経済データと地政学・政治要因を見ながらの展開だ。

明るい話題では、大谷選手メジャーデビュー。初先発（ＤＨ）、初打席、初ヒット。朝の５時からテレビ見てコーフンしてました。ＮＹ相場など見ている場合ではないという感じで(笑)。

イースター休暇中は私は春スキーかな。今年は桜開花が異常に早く、なんと福島で昨日開花宣言。ビックリ。ということは越後湯沢でもそろそろかな～～。この季節、山の上で春スキー、そして麓の温泉で桜見とこれこそ「至福の時間」だね。日本に生まれて良かったと思う時だよ。

そして今日の写真はオテル・ドゥ・ミクニ３３周年記念パーティー＠四谷本店でのメニュー。全館開放して立食形式だったけどメニューはさすが。２００人くらいの立食で質を維持するのは容易ではないよ。ミクニには１９８６年くらいから行ってる古参組。いまやすっかり大所帯で、三國シェフも日本フレンチを代表する人物になったね。久しぶりに会ったら「ミヤネ屋に出てましたね。元気そうでした。」って(笑)。そっか、ワイドショーに出ると「はい、元気でやってますよ。」とご無沙汰挨拶代わりになるのか～～。