豊島逸夫の手帖

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米サウジ原油増産合意、市場に衝撃

2018年7月2日

「たった今サウジアラビアのサルマン国王と話したところだ。イランとベネズエラの波乱・機能不全を補うため、サウジに原油増産を要請した。約2百万バレル目途だ。(原油)価格は高過ぎる!国王は同意した。」

週末トランプ大統領のツイートが原油市場を震撼させている。

ホワイトハウスも声明でサウジ側が「約束した」と発表している。

「同意」と「約束」の表現に微妙な差がある。

もし、これが事実とすればOPECの根幹を揺るがす事態だ。米国・サウジ、そしてロシアなどの政治的思惑で原油価格が決まり、OPECは形骸化の可能性がある。今回はイラン封じ込めでトランプ政権とサウジ側が結束して原油増産を決めたことになる。

とは言え現実的にはサウジの原油生産能力は1千2百万バレル程度と推定され、増産能力が1百万バレル程度との見方も根強い。更に生産能力を引き上げるために時間もかかる。

但し原油先物市場では先高感から先物買いポジションが急増した矢先のこと。虚を突かれた感も強い。不透明感から先物買いポジションの売り手仕舞い殺到も予想される。

俄かに原油市場は新たな局面に入った。

2018年