豊島逸夫の手帖

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米朝対談、北朝鮮態度豹変、中国の入れ知恵?

2018年5月18日

トランプ大統領が北朝鮮と融和路線を模索し始めた時、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)という強硬派を登用しておいて融和路線かと若干違和感を覚えていました。

そのボルトン氏が北朝鮮の非核化に関してリビア方式を採用するという発言をして、北朝鮮がカチンと来たみたいですね。リビアの核廃棄の時は結局「体制維持」は守られなかったので、北朝鮮としてはこれは受け入れ難いということでしょう。しかし米国側としては、それぐらい徹底的に構えないと北朝鮮は隠し玉みたいに核を保有し続けるかもしれないという疑念が残るのでしょう。

トランプ大統領もさすがに持て余し気味で、記者会見でも憮然として「We will see まぁ、様子を見るよ。」と答えていました。

一般的見解としては北朝鮮の投げた牽制球。トランプ大統領が中間選挙を意識して、鬼の首を取ったみたいに北朝鮮和解と国内向けにはしゃぐので待ったをかけたのでしょう。

これで暗礁に乗り上げたのか、まだ分かりません。

市場としては北朝鮮リスク後退を織り込み始めてはいますが、金価格下落の一つの背景でもありますのでその織り込みが崩れると影響はあるでしょうね。ただ金価格は1310ドル台から1290ドル台までストンと落ちて、そのまま反発していません。弾性より塑性という感じ。

最新情報では、トランプ大統領が非核化の見返りに「金委員長は国に居続けるし国家運営を続ける。国は豊かになるだろう。」とし、リビアのカダフィ大佐の事例とは違うと言及しています。「金委員長が中国の習近平国家主席と会ってから状況が変わった。」とも呟いているのですが、中東イスラエル情勢の方が中間選挙向けには大切ですから、北朝鮮とはこれ以上拗れさせたくないという政治的配慮が見え見えです。

北朝鮮、中東、両睨みのトランプ外交。危ういですね。

さて蒸し暑いね。

納涼ビールの季節だけどアルコールを飲まない私は納涼パフェ(笑)。千疋屋のトロピカルパフェは高級スイーツだけど酒を飲むこと考えたら安いもんだよ。

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2018年