豊島逸夫の手帖

2018年2月19日

仕事柄、財政危機議論に巻き込まれることが多いのですが、結論から言うと私は日本の財政は破綻すると思います。

色々数字を並べて財政収支を論じる機会も多いのですが、もう、そういう段階ではなく、財政破綻した後のことを考えるべきだと私は思います。どう見ても年寄りばかり溢れかえって現役組は減るばかりの中で、移民に対して拒否症状を呈しているようではまともに年金が払えるはずもないし、医療費は膨れるばかりだし収支合わせできません。

但し、そのように言うと「だから金を持て」とか煽る議論が巷には多く流布されるので、そことは明確に一線を画するように気を付けています。具体的には、ゴールドセミナーで財政破綻の話はしません。一般経済セミナーではします。

それから、財政収支の数字を出して破綻するかしないかの議論にも参加しません。先述した如く結果は明白だからです。数字をいじっても虚しい。ただ、数字をいじることで生計をたてている評論家たちも多いですね。更に、増税で選挙は勝てないという厳然たる事実もあります。

財政破綻すると語った上で、資産防衛はどうすべきかという話になります。そこで私が「金」と言ったら、それこそ「金買え」になってしまいます。だから、私は自らドル建て資産を５割保有しているという自身の実話を語ることにしています。

私の知り合いの日銀ＯＢや財務省ＯＢたちは、相変わらず「円」を持ちたがりませんよ。