豊島逸夫の手帖

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首脳会談直前トランプ大統領、日本名指し非難

2018年4月17日

一足先にフロリダに着いたトランプ大統領は「税制改革」に関する集会に出席。45分にわたるトランプ節の最後に通商問題について切り出した。

「我々の友人が最悪の敵だ。我々は利用されている。EU、そして日本、韓国。」

いきなりジャパンとの言及が静かな会場に響いた。まずは先制ジャブ攻撃と言うところか。波高しを予感させる。外為市場にもうっかり円売りに動けない雰囲気が醸成されよう。

かと思えば「トランプ大統領、ロシア追加制裁見送り」とワシントンポスト紙が報道。大統領の正式承認を経ずにヘイリー国連大使が先走り、トランプ大統領おかんむりとの観測だ。国務長官不在の中で米国外交の実質的「顔」とも言える女性国連大使に責めを負わせる如き展開とされる。それにしても国連の場でのあれだけ強いロシア非難が、感情起伏の激しい大統領によりちゃぶ台返しされるとすれば市場も当惑するばかり。

シリアリスク後退という結果は歓迎だがトランプ発言相場の不透明感は残る。

なお、トランプ節のYouTubeはこれ↓。

45分の41分くらい。

https://youtu.be/j64XstGKGlE

結局シリア攻撃で株高、原油高、円は107円台。想定通りの動きは有事の金が1340ドル台で底堅いことか。

今日の日経朝刊商品面「シリア攻撃、原油・金小動き、市場織り込み、いったん売り」の中で筆者コメントあり。

2018年