2018年11月14日
NY金がレンジの下限を突破して下放れ1200ドル台の攻防となっています。
ポンド・ユーロ安がドル高となり金には下げ要因となりました。ブレグジットは暫定合意も近いとの報道ですが、未だマーケットは半信半疑というところ。イタリア財政不安もイタリア側からの予算案提示期限を迎え、EUとの全面衝突が危惧されます。
有事の金が買われても不思議はない状況ですが、今は有事のドルなのですね。
一方、原油は遂に12日連続安。54ドル台まで落ちています。
OPECの減産合意観測に対して、こちらも市場はクールに反応。供給過剰、需要後退観測が根強く残ります。
原油と金の値動きは同じコモディティーでも異なることが多いですが、原油がここまで派手な下げを演じると金も連れて売られます。
中期的には1200ドル以下の水準は底値圏と見ることは変わりません。
寧ろ、これだけドル全面高なのに金は良く持ち堪えている感じですよ。
まだ12月利上げも控えていますし。
万が一、世界経済異変あるいは世界同時株安などで12月利上げが見送られることでもあれば金は急反騰するでしょうね。
私の見方は中期的には底値圏なれど、短期的には未だ地合いは弱いと思います。
私のコメントもメディアで色々流れるでしょうが、短期の話なのか中長期の話なのか弁別して読んでくださいね。