豊島逸夫の手帖

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独連銀、人民元を外貨準備に組み入れ

2018年1月16日


独連銀は外貨準備に人民元を加えると発表した。欧州諸国のチャイナマネー誘致合戦の中で、国際通貨としての人民元にドイツはいち早くお墨付きを出したことになる。既にフランクフルトには、独中のジョイントベンチャーとして人民元建てETF・債券売買のための「中国欧州国際取引所(CEINEX)」も創設されている。これはメルケル首相率いるドイツ経済ミッションが中国を訪問した際に「手土産」として提示された目玉プロジェクトだ。

今回の決定には一帯一路による人民元決済増を見込み、先んじて準備通貨として人民元を保有する意図も感じられる。


中国側はIMFが米ドル・日本円・ユーロ・英ポンドに次ぎ人民元をSDR構成通貨に加える決定により、国際通貨としての認知を得た。ところがその後、人民元基準値設定の恣意性が強まり、国際通貨としての信認は低下しつつあった。人民元決済比率も下降気味となった。そこで先週には基準値算出法を自由化の方向で修正したばかりだ。従って、独連銀の今回の決定は中国側には絶妙のタイミングだったと言えよう。またECBも昨年人民元建て債券を購入しており、今後も欧州諸国の追随が視野に入る。


ドイツの今回の決定の背景にはトランプ大統領とメルケル首相の確執もちらつく。長期的に外貨準備として人民元の買いを増やせば、米ドルの相対的ウエイトは低くなるだろう。これは米ドルへの不信任行為とも受け止められる。通商交渉ではトランプ大統領が「ドイツは対米国貿易黒字を人民元で保有している。」などとツイートするかもしれない。


なお、外為市場ではドイツの人民元外貨準備組み入れ発表後、人民元相場は上昇した。


ちなみに金市場では独連銀がNY連銀、パリ国立銀行、イングランド銀行に分散保管している大量のドイツ公的保有金を航空便でフランクフルトに戻すという史上最大の金塊輸送作戦。現物が保管先に確かにあることを検証するための棚卸みたいなものだね。


そして旨い物写真は、京都「らく山」続き。
まず京風お雑煮。白味噌が関東人には新鮮。ホックリえびイモも入っている。


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フグのお造り。


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大根の炊いたん。これは私の大好物。鰊の昆布巻き添え。やっぱり和食はここに限るとしみじみ実感。幸せでした~~。


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2018年