豊島逸夫の手帖

2017年9月22日

まず本欄９月６日付け「金価格見通し」の点検です。

同日の日経商品面に、強気派はトムソン・ロイターＧＦＭＳ社の外国人アナリスト氏で、弱気派が私というインタビュー記事。

結果は「ドル高で１３００ドル割れ、北朝鮮有事の金は材料として陳腐化。」の予測通りの展開。但し私の想定より早い。９月がピークで１０月以降下げと見ていましたが、９月に１３００ドル割れてしまった。

こうなると１０～１２月期には金が買い直される時期もあるかもしれません。単純に下げ続けるほど簡単な相場ではありませんから。１２月利上げだってまだ確定ではないし、米国マクロ経済データが悪化すれば、ひっくり返る事だってあり得る。中国・インドの現物需要は下がったところで確実に増えます。

それから私は１１８円までの円安を見込んでいるので、円建て金価格は逆に上がりそうです。さて、どうなるか。また暫くして点検しましょう。

それからマーケット・アナリストとして株・円の相場も定期的に予測しています。日経ＣＮＢＣの「昼エクスプレス」で３か月に一度生出演。来週その番組に出ます。

http://www.nikkei-cnbc.co.jp/program/1709_premiere

前回の予測グラフを見せて「反省会」(笑)。円相場はほぼ的中。株はやや甘かったが解散相場で結果オーライか。日本株は自分としては納得ゆかない。