豊島逸夫の手帖

2017年6月19日

先週金曜日は熊本で講演してきました。ツイッターのフォロワーの方が主催。平日の午後なので、てっきり平均年齢７５歳くらいのシニア層ばかりかと思いきや、老若男女、色々な年代の男性女性が集まり、会場はほぼ満員でした。３年前くらいまでには考えられなかった現象ですね。以前は地方でセミナーをやっても、せいぜい３０～４０人程度のとても熱心な方々が中心でした。それが最近は経済とか投資にはからっきし「疎い」という初心者、或いは超初心者の方々が大挙して押し寄せてきますから。裾野は確実に広がっていることを改めて実感しました。中級者も初心者も両方いるので話す方は色々気配りします。やさしい話だと中級者にはもの足りないし、中級者向けに話すと今度は初心者が明らかについて来られず目が泳いでいる。なかなか両方を満たすことは難しいものです。

そして土曜は大阪朝日放送のいつものライブ情報番組に生出演。私のお題は「明暗分けた英仏選挙」でした。相変わらずタレント、コメンテーターたちに突っ込まれながら（すっかり慣れました。いまや楽しんでいます 笑）、地上波なので努めて分かりやすく話したつもりです。これがＢＳやＣＳ局だと中級者向けの話になりますけどね。でも経済専門チャンネルも初心者でも分かる番組も作らないと視聴者の裾野は広がりません。

その経済専門チャンネル日経ＣＮＢＣで日曜は金特番の収録をしました。ジム・ロジャーズ氏との対談が目玉でしたが、中級者向けと初心者向けと番組内でも分けて説明したつもりです。

今朝は全米オープンの生中継に釘づけ。松山選手、頑張ってくれますね。最終日の残り９ホールで猛追、二位は立派です！思わず、ツイッターで「ガンバレ！松山！」と呟いたら、直後にドサッと編集者たちからの電話やメールが相次ぎ。テレビでゴルフを見る時間があるなら、サッサと原稿を書いてよ、打ち合わせをやってよ、みたいな（笑）。　なんか、見張られているなと実感しました～～。

松山選手も「若手」なのでしょうが、最近卓球の平野選手のように、未だティーンエイジャーの日本人たちが世界の舞台で活躍することが多いのも実に爽快です。立場上、経済の話をするとどうしても暗い事になりがちなので、明るい話題には特に嬉しくなるのです。ワクワクしますよ。日本人、頑張っている！！

今週も出張続きです。

それから、先週土曜日の日経朝刊マーケット面に大ぶりの金に関する記事が載っています。基本的に金価格下げ圧力強いという内容。私のコメントは「金価格はドル高への感応度が強まっている」。ジワリ、利上げの影響が効いています。