豊島逸夫の手帖

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「解散」とFOMCにざわめく市場

2017年9月19日

三連休中に111円台半ばまで円安が進行した。

今週FOMCでの資産圧縮開始、12月利上げの可能性を意識して先走りの感がある。

12月利上げ確率も、先週40%台から50%台に上昇したが、昨日は58%台と60%をうかがう水準までジワリと上がってきた。

こうなるとサプライズは、FOMCで利上げに慎重なハト派色が強まるケースとなる。

具体的には、FOMC声明文と同時に発表されるFRB経済見通しの中のドット・チャートへの注目度が更に強まっている。

FOMC参加者の金利見通し分布だが、2017年利上げ回数1回ないし2回を見込む参加者の数が前回6月時点では12名であった。これが今回12名を上回れば、12月利上げ支持派(タカ派)が増えたと解釈されドル高・円安となろう。

逆に12名を下回れば、12月利上げ慎重派(ハト派)が増えドル安・円高に振れそうだ。

この数字は、蓋を開けるまで分からない。

しかし、市場は先走りでタカ派有利と見ている。

とは言え、構造的インフレ率伸び悩み、まだら模様の米国経済指標、北朝鮮など地政学的リスクなど、今後の利上げペースを緩やかにする要因には事欠かない。

ドル円相場は北朝鮮有事で107円台まで円高に振れた後、111円台まで急速に戻したところだ。サプライズで再び円高が頭をもたげれば、109円~108円台となっても不思議はない。

なお、日本サイドの突然の解散報道だが、NYのヘッジファンドたちは初期反応としてあっけにとられていた。

タイミングとしては外国人投資家の日本株売りが一巡して、政権支持率がやや改善したところで、日本株へ再度目が向き始めたかという段階だ。

筆者のところにNYでの日本株レクチャーの次回開催時期を来月と打診があった直後であった。

そこで週末に再度打ち合わせの機会があったのだが、丁重に「様子見」との結論となった。

総じて、株式市場では日本株の注目点が政権安定度なので、総選挙で与党議席数が維持ないし増えれば、外国人投資家には安心感を与えることになりそうだ。但し、教育の大義名分で消費税増税を争点とすると「いかなる理由でも、増税を旗印に選挙で勝てたためしはない。」との意見も聞かれる。一方、英国メイ首相が「慢心」して解散に踏み切り大敗した事例も引き合いに出されるが、日本の場合は英国と異なり野党の受け皿が脆弱だ。

いずれにせよ選挙だけは結果が出るまで分からないから、日本株へのアロケーション(資産配分)も当面棚上げの様相である。

まずは市場の目線はFOMCに集中との状況に変わりはない。

そして、金価格は1310ドルを割り込んだ。

北朝鮮リスクプレミアムが完全に剥がれた。

しかもドル高。

やはり有事の金は売りだったね。

今日の写真は福島から送られてきた新鮮な桃♪

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私好みのかための桃。桃はやわらか好きとかたい好きに分かれるね。それにしてもデカい桃だ()

季節は秋へ。私は早くもスキーシーズンに備え自主トレ開始。もっぱら股関節ストレッチをタップリと。股関節が柔らかいと転倒しても骨折は回避できる。職業上、講師がスキー負傷のため本日のセミナーは当日キャンセル、なんて洒落にならんからね~~。昨シーズンは過去最高の半日スキー回数50回に達したけど、今シーズンはどうなるか。始発上越新幹線で越後湯沢、帰りは同新幹線昼12時半東京駅着の半日スキーだけど2時間はタップリ滑れる。午後1時の大手町での打ち合わせには充分間に合うね。冬の方が元気で、暑さが苦手な私は寒冷地仕様か()

2017年