豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. トランプ大統領だけではない、世界激動の兆し
Page2281

トランプ大統領だけではない、世界激動の兆し

2017年3月28日

ロシアでは反プーチン政権のデモとしては最大級の規模で、プーチン政権の汚職に抗議する反政権運動が勃発。モスクワでは7000人が参加との報道。反政府運動主導者ナワリヌイ氏が連行、1000人近くが拘束されたという。同氏は、メドベージェフ首相が豪邸、高級ヨット、ワイン畑などを保有し、10億ドル以上の隠し資産を持っていると告発。真偽のほどは定かでないが、さもありなん、と感じるロシア国民も少なくないようだ。ちなみに伏線として3月23日に、プーチン政権を批判してウクライナに逃れた前ロシア議員が首都キエフで銃殺されている。

プーチン氏は孤立する北朝鮮にも接近するとされる。

更にプーチン氏はフランス大統領選挙ルペン極右政党候補とも会談。

2551.jpeg

これでルペン候補はトランプ・プーチン両大統領の支持を得たことになる。プーチン氏は当初、中道フィヨン候補を応援に廻っていたが不正疑惑で支持率が急落するや、サッサと対抗馬に乗り換えた。何やら米大統領選挙ハッキング介入に続き、フランス大統領選挙にも介入の予兆を感じるね。ちなみにルペン候補は、対ロ経済制裁解除、ロシアのクリミア併合容認の姿勢だ。

次は、先日ドイツで開催されたG20財務相中央銀行総裁会議でのエピソード。

日本だけが米国の味方役を演じてみせた。各国が保護主義否定を唱え、ムニューチン米財務長官が守勢になるなかで、日本の麻生財務大臣だけが「保護主義の話は誇張された作り話だ。安倍首相とトランプ大統領との会談でも保護主義めいたことはなかった。」と語った。

ふーむ、フロリダゴルフ接待で一宿一飯の義理もあるしね~~。

そして北朝鮮。ティラーソン国務長官は日中韓訪問中に「北朝鮮と交渉はしない。先制軍事行動も選択肢。」と語った。これまでで最も強い表現。北朝鮮も「先制攻撃」を語り始めた。

トランプ大統領は「お行儀の悪い北朝鮮に中国は傍観するだけ。」と非難。ティラーソン国務長官は「中国はサード配備の韓国いじめだが、矛先は北朝鮮に向けるべき。」とも語った。にもかかわらず、中国訪問では中国へ理解を示し外交的に無難に振る舞った。それから新韓国大統領が親中国路線を採る可能性にも注目。

最後に我が日本は大阪の小学校でもちきり。

あきえちゃんメールが公開されてから、私はLINEで「困った」ときには「祈ります」を連発してます(笑)。

2017年