豊島逸夫の手帖

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オレンジジュース先物価格急騰

2017年9月8日


超大型ハリケーン「イルマ」がこの週末にもフロリダ直撃の様相で、米国市場は身構えている。商品先物取引所では、冷凍オレンジジュース先物価格が急騰。フロリダといえば、ブラジルに次ぐオレンジの大生産地なのだ。更に、綿花・木材価格も急上昇中だ。
一方、日本市場はこの週末の北朝鮮建国記念日に向け、ヒートアップする米朝威嚇合戦に身構える。


そして欧州市場では、昨晩ECB理事会後の記者会見で、ドラギ総裁が10月にもいよいよ量的緩和縮小に動くことを示唆した。同時に、ユーロ高過熱に対して異例の警告も発している。中央銀行総裁が為替相場に言及することは異例だ。しかし、通貨投機筋はドラギ総裁の牽制を無視して更なるユーロ買いに走っている。やや過熱気味だ。そのユーロ買いの裏にはドル売りがある。米国の長期金利は10年債で2%の大台すれすれまで低下しているからだ。ユーロ高・ドル安。そのトバッチリで円高に振れている。但し108円の壁は厚い。


金価格も1350ドル前後まで急反騰。これは有事の金買いではなく、ECB由来のドル安に反応した結果だ。24時間価格チャートを見れば、ECB理事会後に金価格が急騰している。
単なる有事相場から複合要因の金上昇となり、複眼構造で相場を見る目が重要になっている。
有事の買いも、ユーロ買い・ドル売りも過熱気味ゆえ、ひとたび反動局面となればその動きもきつくなろう。


2017年