豊島逸夫の手帖

2017年10月23日

予想通りの与党圧勝だからといって特に金価格が動く理由でもないのだが、とりあえずＮＹ金は１２７０ドル台に下げている。
これは、与党安定政権を歓迎する市場がリスクオンになり株が買われ「逃避通貨」としての円が売られたから。金はリスクオフで買われるもの。
但し、世界の外為市場が本当に注目しているのは、日本の選挙ではなく次期ＦＲＢ議長人事。
これに関しては、ＮＹ市場関係者の最新調査（米ＣＮＢＣ）で、パウエル氏（ハト派＝ドル安）が４４．７％と最も本命視されている。対抗馬がテイラー氏（タカ派＝ドル高）で２３．４％。イエレン氏再任予測は１２．８％。
なお「市場にとって望ましい候補」という質問に対しては、イエレン氏（４３．５％）、テイラー氏（１９．６％）、パウエル氏（１７．４％）となっている。マーケットは、安定性、一貫性を好むのだね。
しかし、オバマ大統領が任命して民主党色の強いイエレン氏の再任は考えにくい。

なお、日本株はついに１５連騰。さすがにここまで上げが続くと調整売りが出ても不思議はない。年金など長期マネーは連騰を追ってくるような買い方はしない。決めたら粛々と買い増してゆくものだ。未だ、日本株買いの主役はヘッジファンド。そして、もう一人の日本株買いの主役は「日銀」。ここの出口戦略が気になるね。

さて、今日の旨い物写真はお馴染み洗足池マガーリの秋の味。
なんといっても直輸入キノコのポルチーニ。これはシンプルにグリルで。いつもながらシェフの熱の通し方が抜群だった。
ポルチーニの香りで、秋だ、と思う。

そして、鹿肉。これは赤ワインソースを添えてステーキで。シンプルに塩でもゆける。

前菜に秋ナスのスフォルマート。リコッタチーズ、パルメジャーノチーズ、卵など混ぜてプリン型にして秋ナスを巻き、蒸し焼きにした上品な一品。トマトソースが、シンプルなのだけどなかなか素人ではマネできない本当のトマトソース。

外は台風接近で大荒れの夜にイタリアンで秋を感じた次第。