2017年9月4日
北朝鮮リスク急切迫に伴い「有事の円買い」行動が揺らぎ始めた。当事国通貨「円」売りを唱えるヘッジファンドも出始めたのだ。ミサイル上空通過以来「日本が標的」との認識も強まり、今回の最大級水爆実験で「ジャパン・リスク」がより強く意識されている。
一方、軍事衝突は非現実的と見て、依然「有事は円買い」と見るヘッジファンドもある。市場では円買い・円売りが交錯の地合いとなりそうだ。
先週の金曜日発表の米雇用統計も、強気・弱気どちらとも解釈できる内容ゆえ、ドル売り・ドル買いが市場では「押し合う」展開であった。
米国ではレイバー・デー3連休が終わると、いよいよ秋相場入りとされるが、今年はハリケーンと北朝鮮で休暇モードが「臨戦態勢」となった。電子取引プラットフォームを通じ市場には随時アクセスできる。
日本株については「売り」の意見が優る。日銀買い対ヘッジファンド売りの構図となりそうだ。
金市場では素直に有事の金買い。月曜日の朝は1330ドル台半ばで推移。1300ドル台攻防から大台で値が固まった感じだね。有事の円高がやや薄れると、円建てでも上がりやすい状況。
2日土曜日の日経朝刊マーケット面に「金、節目の1300ドル超え、米政治や北朝鮮リスク意識、混乱長引けば高値定着も」と題する大ぶりの記事あり。
そして、今日の写真は秋色深まる裏磐梯。ススキが育ってきた。栗も未だ緑色だけど、たわわになっている。雲の上に浮かぶ磐梯山が神秘的。