豊島逸夫の手帖

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ジョージア州上院決選投票一色

2021年1月6日

5日に行われたジョージア州上院2議席決選投票の結果次第で民主党が2議席とも取れば、行政府も立法府も制する所謂ブルーウェーブとなり、バイデン政権は政策実行しやすくなる。逆に1議席でも共和党が取れば、上院での共和党過半数支配は変わらず、ネジレ議会構造が続き、バイデン政権の政策実行は困難になる。
ひとつの州の議員選挙が、これほどに米国政治経済を動かすことになる事例は稀だ。

当然、両党とも総力戦だ。
事前予測が4候補とも49%という大接戦。誰が勝っても超僅差で、またまた訴訟など遺恨試合となりそう。日本時間6日夜までには最終結果判明の見込み。場合によっては数日かかるかも。

金市場にとっては、ブルーウェーブになれば更なるマネーばら撒き、そして増税による株安という追い風が吹くので注目されている。専門的に言えば、BEI=ブレークイーブンインフレ率が上昇する。
国際金価格は1950ドルまで続騰中。

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それにしても米国内の分断は深刻だ。
ジョージア州世論調査で、大統領選挙に不正があって無効と考える人たちが41%もいる。公正だったという答えが56%。半数近くがトランプ氏の「民主党が大統領選挙を盗んだ」という根拠なき持論を信じているわけだ。バイデン政権になっても、トランプ氏は「院政」の如き隠然たる影響力を維持しそうだ。ツイッター片手に、バイデン氏に何か失言があれば、ゴルフ場から即刻ツイートで突っ込むであろう。熱狂的トランプ支持者は煽られ過激な行動に走るかもしれない。更にトランプ現大統領は、在任最終日まで政治的外交的難題を増やし、次期バイデン政権に負の遺産を渡す姿勢だ。
こういう国が発行する通貨=ドルに不安を感じて金を買う人が世界的に今年も増えていることも、むべなるかな。

なお、プラチナも切り返し急反騰。1100ドル台回復。相変わらず荒っぽい。昨日ブログで呟いたプラチナ2000ドル説について色々聞かれたけど、あれは私の本音だよ。客観的には希望的観測と言えるかな。年内に2000ドルもあり得るとプラチナ好きの私は勝手に思っている。くどいようだが、私がプラチナディーラー出身者というバイアスがかかっていることをお忘れなく。だから時間に余裕のあるネットセミナーの時ぐらいしかプラチナについては語らないように自制している。書くと、そこだけが独り歩きするから。

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失敗談をひとつだけ。中国の銀行の貴金属アドバイザーをやっている時、プラチナをやらせたら見事失敗した。中国人の富裕層以外は白系貴金属なら安い「銀」で十分という感覚だった(笑)。