豊島逸夫の手帖

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欧州で感染再拡大

2021年1122

国際金価格は1840ドル台に下落。

なぜ下がったか、その経緯がややこしい。

直接の要因はドルインデックスが96を超えドル高になったこと。

では、なぜドルインデックスが上昇したかと言えば、オーストリア政府が感染拡大で外出禁止などのロックダウンを22日から実施する方針を表明。ドイツでも厳しい規制が導入される流れになっているので、欧州感染拡大でユーロが対ドルで売られたから。ところがドル円相場は感染拡大を受けて低リスク通貨の円が買われ、円高・ドル安に振れているからややこしいのだ。

結果的に円建て金価格はドル建て金価格下落と円高のダブルで下がる構図になった。

投機的相場ゆえ、猫の目のように市場の景色が変わる。

因みにドル10年金利は1.5%台で下がっている。

これも市況の法則に反する現象だ。

12月FOMCまではこのような地合いが続きそう。

あまりまともに受け止めない方が良い。

米国人はこういう時「That's life こんなこともあるさ」と肩をすくめる程度だが、真面目な日本人は「何故だ!!」と大騒ぎしたり、何とか後講釈で理論的な説明を試みる。

毎度のことだが一喜一憂して相場に振り回されてはいけない。

そもそも米国は今週感謝祭を挟み休日モードで休暇中のトレーダーが多い。

この原稿がアップされる頃には投機筋は別の動きをしているかもしれない。

FRB議長人事は感謝祭前に発表の予定なのだが。

さて、今日の写真は北京ダック@全聚徳(六本木)。

年末、日本でも感染再拡大になる(であろう)前に、連日あちこちで食べ歩きだよ。

北京の本店にも何度が行ったことがある。北京ダックと言うが、実は青島の北京ダックが一番旨い。まぁ日本で食べる限りはここでOKだけどね。

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2021年