豊島逸夫の手帖

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五輪開催を機に外国人投資家、日本株見切り売りに動く

2021年7月8日

日本株が連日下げています。特に世界の株式の中でも日本株の「一人負け」とまで言われます。

理由はコロナ対策に失敗したこと。未だにワクチン接種は遅れ、ワクチン供給も暫時予約停止。これで本気で五輪開催する気なのか。信じられないと外国人投資家が呆れ果てているのです。日本株を見切る動きが連鎖して、日本の一人負けとまで言われるわけです。

都議会選挙の結果を見て、あたふたと「無観客」開催検討に動く。東京の感染者が一日920人に達して、これまたあたふたと緊急事態宣言。と言っても再び居酒屋さんを集中的に規制する程度。
欧米では日本株を扱うヘッジファンドなどで、日本の駐在員事務所を閉鎖する事例も話題になっています。
日本人として情けない限りですが、これが現実。直視せねばなりません。
首相の存在感も薄く、マスク越しに見える眼がうつろに泳いでいるのが印象的です。
日本を見る眼は、そこまで見ていることを彼らとの会話で思い知らされているところです。

株式市場の評価は厳しい。証券会社の苦し紛れの後講釈も虚しい。
でも日本は民主主義国家。我々が選んだ政治家なのですよね。言い訳はできません。
願わくは五輪開催後に新たな出発点を迎えたいものです。

2021年