豊島逸夫の手帖

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金とビットコイン

2021年531

金と仮想通貨の関係について聞かれることが多くなった。
結論から言えばビットコインが急落すると市場全体がリスクオフになり金が買われる場面が見られる。明確な逆相関関係は確定できないが大まかな傾向である。

ビットコインは何かと金と比較される。
デジタルゴールドとも言われ、中央銀行が発行した通貨ではないことが共通項だ。
今後の展開は価値の交換手段としてはネット環境があれば使えるビットコインに軍配が上がるであろう。とは言えビットコイン相場が極端に激しいので価値の保存という面でも躊躇する投資家は増えている。一方、値幅を追って参入する投機家も増加中だ。この程度の暴落にもめげずビットコインを短期売買している。

しかし、価値の保存手段としては数千年の歴史を持つ金である。足元ではビットコインのボラティリティーの高さや今後の規制強化を嫌い金に乗り換える投資家も増えている。乗り換えると言うか金に戻ると言うべきかもしれない。

なお、円建て金価格の上昇が目立つ。
外為市場で円が売られ円安傾向に転じているからだ。
市場の見方は割れるが、基本的に日本のワクチン接種が国際的に遅れていることがひとつの理由に挙げられる。
ユーロが逆に欧州のワクチン接種期待で買われ、円が売られている面もある。ドイツのマイナス金利幅が縮小してプラス金利に接近する場面もあった。
ユーロ、カナダドル、人民元が買われ、ドルが売られ世界的にドル安傾向なのだが例外的に円だけ対ドルで売られている。
従って世界的ドル安=金国際価格上昇と円安のダブル効果で円建て金価格が上昇しているのだ。

さて、コロナで家庭的になった筆者は我が家の梅の収穫を手伝った。この程度のことでも筆者としては大変な家庭への貢献である(笑)。
写真の大きい梅(500円貨を乗せサイズ感)は豊後梅、小さい梅は緑がく(ネットで漢字が見当たらず)。
今年は特に豊後梅が大きく育った。


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2021年