豊島逸夫の手帖

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金1900ドル再突破

2021年5月26日

国際金価格が1900ドルの大台を突破(KITCOグラフ赤線)。

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ドル金利下落、そしてドル安(ドルインデックス、再び90割れ)が直接のキッカケ。
金価格の上げ方が昨年と異なる。ロケットみたいに爆上げした昨年と対照的に徐々に価格水準をジックリ切り上げる展開。この方が長期的には長持ちする力強い上げ方だ。
昨年コロナ勃発後、金高騰。その後、急落。そしてコロナからの回復過程で金再び高騰。歴史の教科書に残るような事例だ。

基本的には今年は依然インフレ懸念。
昨日はクラリダFRB副議長やデイリー・サンフランシスコ連銀総裁が相次いで金融超緩和継続を語り、テーパリング観測を封印した。

債券市場では米国2年債入札が好調で金利は低下。米国債は腐っても鯛と言うと言い過ぎ(笑)だが、圧倒的な市場規模・市場流動性で常に買い手はある。

なお、ドル安だがドル円では円安ドル高傾向。しかし世界的にはユーロ、人民元、カナダドルに対して米ドルが安い。EU、中国、カナダはワクチン接種進行中で経済回復が見込まれ、その国の通貨も買われ、対してドルが売られている。これが世界の外為市場の実相。その中でワクチン接種出遅れの円は置いてきぼり。ドル円の通貨ペアは人気薄で取引量も少ない。日本株も円も置いてきぼり状態で日本人として情けない。

とは言え、日本でもワクチン接種が進めば経済の活力も徐々に戻ると確信している。というのは筆者自身がワクチン接種予約を決めただけで、今年の夏休みは在宅かと諦めていたのに急にワクチン接種後は北海道でウニだゴルフだと騒ぎだす始末(笑)。人間の心理なんてこんなもんだね。今多くの米国人がまさにこの心境で盛り上がっている。夏休みの航空機予約も活発。まだまだインド変異株という強敵が控えるが、消費者の心理状態が好転することは必定。ということを自ら確認した次第。

話は現在の現実に戻り、緊急事態宣言で居酒屋さんの経営が大変とのこと。酒飲まない筆者は日本国民1か月禁酒!と相変わらず主張して炎上している。

2021年