豊島逸夫の手帖

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銀の下げがきつい

2021年10月7日

最近欧米メディアでも貴金属関連記事が減ったのだが、昨日は久しぶりにウォールストリートジャーナル紙が「銀急落」の記事を載せた。要は銀には産業用需要というコモディティーの面があるから、世界経済がやや減速気味の今、金より売られやすいという内容。

そもそも銀は市場規模が小さいから値動きは激しい。ざっくりボラティリティーは金の倍くらい。それが投機好きの米国人には魅力となる。ジム・ロジャーズも貴金属と言えば銀というくらいだ。

しかしリスク耐性が弱い日本人には向いていないと思う。
それでも銀のファンは根強くいる。かさばるがどうしても銀の地金が欲しいという人も少なくない。でかい銀地金を保有してどうするのかと思ってしまうが。それは各人の自由。

さて、一般メディアでも日経平均が12年ぶりに8日連続の下げとニュースになっている。外国人投資家が「岸田ショック」で売ったとのもっともらしい解釈もあるが、実態は単に買いポジションを売り戻しただけ。日本のメディアは何か話を複雑に難しくしたがる。でも岸田政権の経済政策は欧米市場で完全にスルーされている。関心があるのはほんの一握りの親日派と日本株セールスデスク。日本株を荒らすと海外投機筋は日本について知見もないし、勉強する気もない。要はマネーゲームとして日本株をいじっているだけ。
虚しい。

今日の写真は札幌アグリスケープの自家飼育鶏。プレノワールという鶏肉なのだけどコリコリして噛めば噛むほど旨い鶏肉。これ食べると普通の鶏肉を食べる気がしなくなるほど。

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2021年