豊島逸夫の手帖

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インフレヘッジの金、デフレヘッジとしてはどうなのか

2021年7月2日

これもよく聞かれる質問です。金がインフレに強いというのは通説ですが、ならばデフレになれば用無しで売りなのでしょうか。
答えはデフレヘッジにもなる。
デフレが高じると破綻、債務不履行が増えるので安全資産として金が買われるのです。
インフレにもデフレにも強いなんて、そんな都合の良い話があるかとも聞かれます。

では、金の出番がない時はいつなのか。
答えはゴールディロックス(適温経済)の時。
つまりインフレ(経済過熱)で熱過ぎるわけでもなく、デフレで冷た過ぎるわけでもなく、適温の経済状態の時は金の出番がありません。

とは言え、歴史的に見れば適温経済が続いた事例は極めて少ないですね。
中央銀行が金融節度を保ち、適温状態を維持することは至難の技です。少しでも締め過ぎれば市場ではデフレ懸念が語られます。
逆に緩過ぎれば、まさに今のようにインフレ懸念が論じられます。
日銀総裁でもFRB議長でも、締め過ぎず、緩め過ぎずという金融政策を実行するのは容易ではありません。
それゆえ、金も含め市場の最大変動要因になるわけです。
パウエル議長の発言がこれほどに注目されるのもこのような背景があるからなのです。

さて、NYタイムズが大谷選手について異例の特集記事を掲載しました。
ベーブルース以来の偉業と称えています。
もし投手か打者かどちらかに特化したら、それこそメジャーリーグの一流選手の中でも間違いなくトップクラス、との専門家の意見も引用しています。
でも二刀流の方が、何と言うか「夢」がありますよね。
怪我もなく、いつまで二刀流を続けられるか体力の限界が懸念とも言われますが、挑戦する価値は十分にあるでしょう。
今日はヤンキー・スタジアムのヤンキース対エンゼルスの試合が雨で中止になりがっかり。仕方ないから仕事しています(笑)。このように柔軟に仕事できるのは在宅勤務の醍醐味ですね~~。欧米ではコロナ後はハイブリッド型勤務が主流になると言われます。週2日は出社、3日は在宅というような混合型です。これ、日本でも増えるのではないでしょうか。

2021年