2021年9月2日
京都祇園の「らく山」の大将が釣って焼いてくれた鮎が宅配便で届いた。嬉しい!釣り場は京丹波の和知かな。もう1年近く祇園には行けず。季節ごとに筍、鮎、鱧など旬の味を思い出し、ため息をついていたところ。そして山梨からは旬の葡萄。今晩のおうちごはんが楽しみ。
さて、今週のマーケットは明日金曜発表の雇用統計待ち。サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は「8月、9月の雇用統計を確認してテーパリングについて考えたい。」と語っていた。FOMCハト派の代表的見解だ。
ところが、8月に入り米国の経済指標が相次いで悪化。デルタ株の影響が顕著だ。昨日発表された雇用統計の前座扱いとされる「民間ADP発表の雇用統計」は事前予測を大きく下回り、big miss(大誤算)と言われた。民間部門雇用者の増加数が予想の61万人のところ37万4千人に留まったのだ。
この「前座」の民間雇用統計は「本番」の雇用統計とは異なる傾向を示す場合も多いので市場関係者も頭を捻るが、まともに受け止めてもいない。とは言えあまりの予測外しに不気味な感じがつきまとう。仮に本番の数字が同じように悪化していれば、市場が既に織り込んだテーパリングの話が振り出しに戻ることさえあり得る。とにかく蓋を開けてみないと分からない状況だ。
中国のPMIも相次いで鈍化傾向が見られ、これもデルタ株拡散の悪影響を映す。
こうなるとリスクオフで買われる金価格がもっと上がってもよさそうなものだが1815ドルの水準で模様眺め。とは言え去年2000ドルを見ているので1800ドルで「低迷」とされるが歴史的には高水準に変わりはない。やはりテーパリングの次に控える「利上げ」の時期が気になるのだろう。雇用統計が悪化すれば、利上げへの距離も遠くなるが。