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内部告発・システム障害、泣きっ面に蜂のフェイスブック

2021年10月5日

金価格は著変なく、今日はフェイスブックの話。

ウォールストリートジャーナル紙が「入手した大量の内部資料」に基づき、先月からシリーズ企画でフェイスブック「内部の実態」を暴いていた。

3日日曜日には人気テレビ番組「60ミニッツ」にその内部資料の一部を提供したとされる内部告発者が生出演。持論をまくし立てた。
4日月曜日のウォール街はその話題で持ち切り。更に4日にはフェイスブックに一時的なシステム障害が発生した。
本日5日には米上院で「オンライン上で子供たちを守れ。フェイスブック内部告発者の証言」と題する公聴会が開催される。
4日のNY株式市場ではフェイスブック株は4%以上急落。ハイテク株売りを主導する展開になった。

内部告発者ホーゲン氏の評価も様々だ。
2019年から今年5月までフェイスブックのプロダクトマネージャーとして勤務した。退社直前の時期には同社内部システムを利用して数千ページに及ぶとされる内部資料に接した。その資料に基づきウォールストリートジャーナル紙が9月からフェイスブック告発シリーズを紙面で展開してきた。
ホーゲン氏はピンタレストやグーグルでもプロダクトマネージャーとして勤務した経歴もある。
フェイスブックを退社する前には同社内サイトへ「私はフェイスブックを憎むわけではない。私は同社を愛している。同社を救いたいのだ。同社を傷つけるのではなく、立て直したい気持ちだ。」とも投稿している。

筆者も「60ミニッツ」をビデオで視聴したが、時に感情が先立つ如き場面もあり複雑な印象を持った。
とは言え「インスタグラムが女子ティーンエイジャーに与える精神衛生上の悪影響」や「有名人を投稿規制対象から外す内部特例措置(Ⅹチェック)の存在」、「白人が罪悪感を持つ21の事柄と言う刺激的な情報をフェイスブックのアルゴリズムが意図的に選択してニュースフィードに載せたとの事例」などを読むと考えさせられるところも少なくない。
市場では有害と開示するタバコ会社との連想も語られる。
利用者は28億人以上に達し、世界中に人的コミュニケーションのシステムとして定着したフェイスブックの存在が「独占禁止法抵触疑念」などに振れることはあっても、総じて消えることはないだろう。

株式市場の視点ではこの1か月で同社株価は14%ほど下落したが、年初来ではプラス20%を維持している。同社株を長期的にポートフォリオの中核(コア)銘柄と位置付ける機関投資家も少なくない。一方で下げのモメンタムに乗り、新規空売り攻撃を仕掛けるヘッジファンドの存在も無視できない。
フェイスブック株売買状況は現在進行中であるハイテク株価下落局面の実相を映している。

なお、筆者はフェイスブックをやっていない。ツイッターでフォローされている人は3.5万人いるが、自らフォローしている人はゼロ。書き込みも読まない〔かわいくないね(笑)〕。要は一方的な情報発信用。フェイスブックでお友達になるということが面倒くさいだけ。インスタグラムは特にペット猫系の写真が可愛いのでアカウントは開いている。最近福島や北海道など、馴染ある土地の農場や牧場のフォロワーになったら、連日朝採れ野菜の写真が送られてくる(笑)。都市部に暮らしていると本当に新鮮な野菜が何よりのご馳走なのだよね。パリパリのレタス、シャキシャキのピーマン、新鮮なコリコリ感の豆類。
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写真はサテライトオフィスのある札幌郊外にある農場レストラン「アグリスケープ」の定番サラダ。素材は全て自家製。私はサラダをおかわりするほど。
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2021年