2021年9月22日
恒大はどうなるか。市場ではFOMCより、中国の不動産バブル破綻のストーリーで持ち切りです。筆者は今週土曜日25日の朝9時半からBSテレ東の「日経プラス9サタデー」に生出演して、この問題について語る予定です。
さて、恒大問題が世界の市場を揺らす中で、地味ですが金が安全資産として買われる傾向が出てきました。KITCOグラフ青線参照。赤線、そして緑線の時系列で価格水準が切り上がってきました。
とは言え、1740ドル台から1780ドル台に買い戻された段階なので、安全資産として金が注目され、世界的に買われているとまではいきません。
今日はFOMCも控えています。
いずれにせよ、世界の株価が恒大ショックで大きく値を下げる中で、安全資産とされる米国債、円、そして金が買われたということになります。
仮に金まで売られるような事態になれば、マージンコールに必要な現金を、金を売って調達する状況なので、恒大問題もデフォルトを含め、極めて深刻になったと言えるでしょう。その意味で金価格は恒大問題を見る上で先行指標的に見られています。所謂換金売りの波に金も晒される時、一時的に金価格は急落するが、直ぐに急反騰します。フラッシュクラッシュと言われますが、売って買われてゼロサムゲーム。瞬間的に1500ドル台もあり得ると思いますが、ほんの数時間程度で元に戻るでしょう。高速度取引が席捲している今、金以外の資産でも頻発している現象です。