豊島逸夫の手帖

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金、続落、ビットコイン爆上げの影響も

2021年2月18日

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金国際価格は1780ドル台。相場の形が悪い。KITCOグラフで見ると、緑色の200日移動平均線をどうやら本格的に下回ってきた。200日移動平均線は短期的に下放れ、直ぐに戻るという所謂「だまし」も多いので慎重に見てきたが今回は「だまし」ではなさそう。
背景のドル長期金利上昇は日々の上下はあるものの当面トレンドになりそうだ。

昨日も米小売統計、そして米生産者物価指数、いずれも事前予測を大きく上回り上振れしている。個人給付金により個人消費が活性化しているようだ。

インフレ期待も上がっているが、それ以上に名目金利が上昇するパターンは金にとって逆風だ。
1~3月は金下値模索期間。
更にビットコイン急騰も止まらず、短期投機マネーが金から暗号資産に流れている。

ビットコイン相場は絵に描いたようなバブルだが、モルガン・スタンレーやブラックロックなど大手運用機関のCIO(運用最高責任者)がビットコインを運用の対象として認め始めた。
但し、資産の1%が目途と言う。金の10%に比し1/10だ。それでも価格変動が激しいのでかなりの売買損益となる。

筆者は未だビットコインを推奨できない。イエレン財務長官などビットコインを完全否定。いつ規制がかかるか分からない。とにかくあまりに投機的だ。富裕層がコロナでラスベガスに行けないから在宅で博打気分味わうというなら何も言わない(笑)。

基本的にビットコインは価値の交換手段としては金より便利。しかし価値の保存手段としては明らかに歴史が長い金に軍配が上がる。それぞれの特色を見極めるべきだろう。

2021年