2021年4月12日
今年の冬は行きつけのスキー場がコロナで閉鎖されたので、結局数十年ぶりにスキー無しの冬に。その代わり人里離れた富士山麓でゴルフに打ち込んでおりました。ゴルフ場でロッカーも使わず、食堂も利用せず、もちろん風呂にも入らず、ひたすら行って、そのままカートで1ラウンド周り、そのまま帰るという感じ!
ゴルフ番組も随分観ていました。
ゴルフボールは頂き物の金3000ドルの3000、ブログ回数3000回突破の3000を刻した渋野選手御用達の特製ボール(笑)。
それだけに松山選手のマスターズ勝利には興奮しましたね。まだコーフン収まらず。日曜深夜、月曜早朝と言えばNY市場もオープンしていませんが徹夜してしまいましたよ。松山選手の最終組は午前3時40分スタートで決まったのが午前8時頃でしたか。渋野選手の全英制覇の時は決まったのが午前3時頃でしたから、その後寝られましたけどね。
さて、今回のマスターズ。
ウォールストリートジャーナルやフィナンシャルタイムズなど、欧米経済メディアも大々的に「初のアジア系選手のマスターズ制覇」を報じています。
それは米国でアジア系の人たちへのヘイトクライムなど、犯罪が急増している時期だから。
そしてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのあるジョージア州が今、黒人差別問題に揺れ全米で政治問題化しているからです。
それは同州が黒人差別と見做される選挙法の導入に動いているという問題。例えば期日前投票の時に運転免許証など、IDの提示を義務付ける内容なのです。そうなると特に黒人の中には、そういうIDを持っていない人たちが多いという解釈です。
なぜ、そのような法律を?ここではマーケットの材料にもなった、今年1月のジョージア州上院議員2名決戦投票で民主党勝利。所謂ブルーウェーブで民主党が大統領と議会上院・下院も制したことが、未だに共和党(特にトランプ支持派)から「不正選挙」と非難のネタにされているのです。そこで不正を排するために選挙規制強化せよと。
これに米国メジャーリーグ野球は反発。今年のオールスターゲームを当初はジョージア州アトランタで開催予定でしたが、同州以外の都市に変えています。今回のマスターズゴルフもジョージア州以外の場所で開催をとの声もありました。ただマスターズばかりはオーガスタ以外ではあり得ませんから、ある意味強行開催したわけです。
そのような背景があればこそ、欧米経済メディアまで松山選手勝利を大々的に伝えたわけです。
とは言え、日本人目線ではついに日本人男子プロも念願のメジャー勝利。それもマスターズというゴルフ界最大のイベント。
私の視点もひたすらゴルフ好きのゴルファー目線でした。
相場と同じようにゴルフにも試合の流れがあります。ちょっとしたことで潮目が変わると一気に形勢が逆転したりします。
昨晩の松山選手もかなりのリードで最終日を迎えましたが、後半はその「貯金」も消えかかり、ハラハラドキドキの展開。
最後は「運」にも恵まれ(ここも相場と同じ)逃げ切りました。
相場でも最も難しいのは儲かって利益確定の売りを出して逃げ切るタイミング。自分の欲との戦いですからプロにとっても悩ましい。
まぁ話せば止まらなくなるので、このあたりで止めておきますが、次は渋野選手の全米メジャーへの挑戦。全英を制した後、スランプ気味でコーチもつけず、自己流でスイング改造などを始めて、かなり心配しております。