2021年11月16日
ドルインデックスが95を超すドル高でも、ドル長期金利が1.6%を超えても、NY金は1860ドル近傍で持ち合い。
欧米市場でも金高騰が話題に。
見方は強弱相乱れる。
2000ドルのシナリオはインフレが一過性ではなく、FRBの利上げが後手後手に回り、経済が過熱するケース。
1500ドルのシナリオはインフレを抑え込むために、FRBが利上げを開始したものの、そのインフレは一過性でピークアウトして、実体経済は金利上昇で悪化するケース。
前者はドル実質金利のマイナス幅が更に拡大して、金利水準が下落する。
後者はドル実質金利がマイナス圏に留まっても、マイナス幅が縮小して、金利水準が上昇する。仮に実質金利がプラス圏になれば、金は1500ドル、或いはそれ以下の水準に急落する。
さて、どちらのシナリオになるか。
海図なき航海を強いられているキャプテン・パウエルの金融政策運営の手腕が問われる。
なお、兆ドル単位のバイデン財政投入もインフレ懸念を高める一因とされる。インフレが政治問題化しているのでバイデン大統領も無視できない。供給制約を緩和するための策をあれこれ打ち出してきた。
それから金の実需は1800ドル超すと委縮している。リサイクルは増える。
これが1600ドル台にでもなればかなり現物が買われるだろう。
今日の写真は鱧のイタリアン・グリルとティラミス@マガーリ(自由が丘)。シェフのたかさんが作るティラミスはホンモノ、抜群だよ。鱧のイタリアン風も、旨い。