豊島逸夫の手帖

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嵐の前の静けさ

2021年10月12日

株も円も動いているのに金は不動。これだけ膠着が続くと市場内に相当のエネルギーが蓄積されているので、臨界点に達すると爆上げか爆下げか激しく動きそう。上なら1900ドル、下なら1500ドル。その上で1800ドル近辺に収斂しそう。所謂居心地が良い価格水準に落ち着く。

円は113円台。昔からの読者ならご存じのように筆者は筋金入りの円安派。少子高齢化が進み、移民も拒む国の稼ぐ力は衰えてゆくとの見方。それゆえ自分の資産の半分は外貨建てと公言して憚らない。金もドル建て資産の範疇に入る。

外為市場では日米金利差要因によるドル買い・円売りに加え、リスクオフの円買いも最近はインパクトが弱くなってきた。もともとNY外為市場ではドルこそ安全通貨との認識が強い。なおドル円も海外通貨投機筋のおもちゃにされているのでNY時間中に大きく動きがちだ。日本株も円もNY次第とは日本人として情けないね。日本にはミセスワタナベと呼ばれる個人投機家集団が一大勢力となっているが、国際投機集団に束になってかかられるととても敵わない。レバレッジかけてゲーム感覚でFXに興じている人たちを見るとプロ感覚で危うく見ていられない。最近は活動の場をビットコインに移した人も多いが。筆者は長期保有ゆえ地味にFPたちが絶対薦めない外貨預金一筋。プロほど地味なものだよ。

さて、今日の写真は鮎と軍鶏(しゃも)。秋の落ち鮎は独特の風味があって旨い!しゃも丼は写真がぶれているけど、堅い筋肉質で顎が疲れるくらいに噛み締めるのだが、旨さがジワリ染み出てこれまた美味しい。場所は茨城県の袋田の滝。肝心の滝を映さず、食い物ばかり(笑)。
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2021年