豊島逸夫の手帖

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コロナでこじれる米中関係

2020年5月1日

トランプ大統領が「中国はコロナウイルスを知りつつ垂れ流した。」と中国批判を強めています。更に対中関税引き上げなど、中国に対する経済制裁も匂わせ始めました。貿易戦争蒸し返しですね。
大統領選挙を意識した国内向けの中国叩という様相です。
昨晩は中国が保有する米国債を「キャンセル」するとの噂が市場に流れ、カドロー国家経済会議委員長が「あり得ないこと」と火消しに動く一幕もありました。
支持率が下がるとトランプ氏の発言も荒れてきますね。

中国側はコロナ騒動のどさくさに紛れて南シナ海での存在感を強め、香港に対する弾圧を強化しています。
延期されていた全人代もいよいよ5月22日開幕に決まりました。
ここは対米で弱腰の姿勢は見せられません。

5月は米中の地政学的リスクに要注意です。

金価格は欧米で「アンロックダウン」、「経済再開期待」の流れで、足元は安全資産が売られがちな地合いです。1700ドル台を割り込み1680ドル台で推移しています。1700ドルを割ると「下がった、安くなった」と感じるほどに高値慣れした相場です。
Sell in May
5月は売りと言いますがGW中も要注意です。

GW中に大きな動きがあればツイッター@jefftoshima、更にインスタグラムitsuotoshimaに書き込みます。

なお、今日の朝日新聞に私の金インタビューが載っています↓。

https://www.asahi.com/articles/ASN4X5213N4WULFA017.html?iref=comtop_list_biz_n08

2020年