豊島逸夫の手帖

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美しき誤解??  

2020年1026

今年はコロナ自粛にも関わらず「金高騰」ということでメディア露出が例年の倍以上に増えました。その殆どがリモート取材。私は在宅で対応しました。未だに顔を合わせていない記者の人たちが多いというのが今年の特徴ですね。当初はバーチャルで違和感がありましたが、今やすっかり慣れてそれが当たり前になりました。テレビ出演も講演も対面よりネット経由が多いですしね。オフィスに出向くこともなく、この状況は来年も続きそうなので、リアルの事務所も不要となり年内には引き払う予定です。札幌サテライトオフィスは現地のコロナ状況が再び悪化しているので、当面北海道出張は控えます。夏頃はクラスターのすすきの地区を避けていれば、まぁ感染者も一桁で観光客も少なくそれほど心配ありませんでしたが、冬にかけてGO TOで観光客も急増してちょっと気になります。昨年の今頃は沖縄へゴルフにも行っていましたが、こちらも感染者が増えたところでGO TOが始まり、私は今年に限りパスします。

私のテレワークの話を聞きつけ、それを取材したいとの案件もありました。週末ニューヨークのヘッジファンドたちとビデオ会議をやっているところの写真も撮りたいとのことでしたが、彼らはメディア露出を嫌いますから、これはNGでした。確かにマーケットで本当にポジションを張っているトレーダーはメディアに出て何も得るところはないですから、スポットライトを浴びることは絶対に歓迎しません。べらべらメディアで喋るトレーダーはマーケット内でも警戒されるものです。私もトレーダー時代にはそうでした。今の私の立場は、言ってみればプロ野球のプレーヤー・監督を卒業して解説者になった人のようなもの(笑)。顔パスでベンチに出入りできるみたいな感覚で、NYのマーケット最前線に接しているわけです。今やネット環境と人的ネットワークがあれば、どこでも仕事はできる時代になりました。

かなり笑える取材案件もありました。どういうわけか私のことを家庭的で自らキッチンで腕を振るい、家族に「男の料理」を提供するというような人物だと「美しき誤解」をする傾向があるのですよね。本人が「何故だ?」と首をひねっているのですが。自慢じゃないですが、そして今やこんな発言は問題視される環境ですが、豊島家では「男子たるもの厨房に入るべからず」が厳しい家訓で(笑)、今に至るまで厳守している次第です。豊島逸夫事務所の副代表が「稼ぐ妻、育てる夫」を標榜して、ダイバーシティーのオピニオンリーダー的存在の「治部れんげ」だからでしょうかねぇ。。。。彼女は一般メディアでひっぱりだこですから。そのイメージが私に「転移」したのかな~~真相は不明です~~。

これまで日本経済新聞本紙の「交遊抄」には2回出て、月曜から金曜まで毎週連載している「人間発見」にも出ました。ゴルフの記事で世界のゴルフ場を巡る熱心なゴルフ好きとして紹介されたこともあります。いずれスキー関連でも登場しそうですが、それにしても「男の料理」関連だけは、まずあり得ませんねぇ。。但し美味しいものを食べることは大好きですよ。コロナ前に「グルメ」のコラムも始める予定だったのですが、自粛ムードで流れました。これは個人的に残念でしたね。話題が各地喰い歩きのことになると、話が止まりませんから(笑)。

さて、閑話休題と行きたいところですが、大統領選挙前でマーケットは閑散です。

 

2020年