豊島逸夫の手帖

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VIX先物が示す、バイデンでもトランプでもリフレ

2020年11月4日

市場の警戒感を示し恐怖指数とも呼ばれるVIX指数の先物は「先安」だ。スポットは35だが、11月18日期限は30、12月も総じて30、2021年1月で29、同2月で27となっている。「市場に聞け」と言われるが、その市場は徐々に安定化を見込んでいる。

3日のNY市場は株全面高となった。
ダウは554ドル高。
金も1910ドル台まで急騰。株高ならインフレ期待は強まり、実質イールドのマイナス幅は拡大するとの読みだ。

民主党が大統領職と議会を制するブルーウェーブがメインシナリオだが、仮にレッドウェーブになっても兆ドル単位の追加財政支援と増税回避、規制緩和維持が期待できる。訴訟など長期化のケースでも、いずれワクチン開発と追加財政支援は来る。

そして、最後の頼りはやはりパウエルFRB議長。11月4~5日にFOMC開催という巡り合わせだ。市場が混乱すれば量的緩和強化が見込める。債券市場では経済政策支援を織り込み、米10年債利回りが0.89%まで上昇中だが、1%以上はFRBが許容しない姿勢を明示する可能性もある。購入対象として長期国債の割合を増やす政策が考えられる。
かくして、市民感覚では国内断裂を深刻に受け止めるが、投資家視点ではドライに割り切っている。

なお、今週に入っての米国株、金買いには大統領選を材料にした短期ヘッジファンドの仕掛けが目立つ。それゆえ「噂で買って、ニュースで売る」という短期売買の展開も視野に入る。

更に「夢をもう一度」と狙うヘッジファンドもある。
前回日本時間午後にトランプ当選が確定した時、カリスマ投資家カール・アイカーン氏がトランプ祝宴パーティーを中座。ダウ時間外が900超急落する中で、株買いに動いたとのエピソードが想起されるのだ。
一方、長期投資マネーは選挙結果を見極めてから市場参入の構えだ。

さて、4年前は日本時間午後になって開票の雲行きが怪しいとテレビ局に呼ばれ、控室でスタッフとともに開票速報を見守った。トランプ当選が確定するや、すぐにカメラ向けられ喋ったのがこの写真。さすがにあの時は事情の急変直後でコメントに困ったね(笑)。

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そして今回。まさかここまで不穏な空気の大統領選になるとは。。。アドレナリン全開でギラギラ肉食系と化しました(笑)。外食は避け、知人から差し入れのシュラスコセット~~~。

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2020年