豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. ウクライナ民間機、イランのミサイルが撃墜の衝撃
Page2940

ウクライナ民間機、イランのミサイルが撃墜の衝撃

2020年1月10日

まさかと思ったけどね。あの日イランがイラク内米軍・有志連合軍基地に報復攻撃した3時間後にウクライナ機墜落の報が飛び込んだ。偶然の一致だろうと思った。ツイッターにも「偶然だろうが」と断り書きを入れて呟いたことを思い出す。

それがイラン軍ミサイルの誤爆だったとは。

イラン側は否定しているがイランの防空圏内地対空ミサイルが誤作動したということか。カナダ人乗客が多かったらしいがトルドー首相はイランを名指ししている。対照的にトランプ大統領は「誰かが誤った」とぼやかして語っている。ここにもイランと一戦交えたくないとの思いが透ける。

こういう事例が発生すると、偶発的に米軍、イラン軍の末端で武力衝突が起きる可能性が連想される。米中でも過去に偶発的衝突の事例があった。

そして偶発は連鎖を誘発する。

イランの米軍に対する報復とトランプ大統領の寛容とも思える反応は、両国が阿吽の呼吸で米国人死者は出さず戦争を回避するという茶番劇だった。

しかし最前線では一触即発の状況が続く。

トランプ大統領は米中と米イランの両面紛争を招く結果になった。

有事の金の急騰は一過性だが何回も繰り返されると、徐々に金価格水準も切り上がる可能性が強い。

取材で「まだ上がりますか。」と聞かれたが、YES。考えてみればまだ1月。正月明けだ。野球に例えれば1回表攻撃中という段階であろう。

個人的には今週本当に色々な出来事があって、もう3月になったくらいの気分だけどね。徹夜続きで疲れたよ(笑)。3連休も1000人セミナー@大阪があって休めないし。

今晩(金曜夜)には雇用統計という「トリ」が未だ控えている。

まぁこうぼやいているけど、これほど世界情勢が激変すると自然にアドレナリンが噴出してくるね。深夜3時に濃いトンコツラーメンをカラダが欲する状況は未だ続きそうだ~~。ミッドタウン虎屋で一服する暇もないから旨いもの写真もないよ(笑)。因みにスキーも、そもそも暖冬・雪不足で今シーズン未だゼロ回。通常は1月半ばともなれば10回~15回はこなしてきたけどね。

 

2020年