豊島逸夫の手帖

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米料理宅配大手、今年最大の株式公開に  

2020年1210

ドアダッシュという米料理宅配大手が昨日、NY証券取引所で株式を公開した。公開価格102ドルに対して、昨日の終値はなんと182ドル!時価総額、円換算で7兆円を超える今年最大のIPOとなった。

36歳のスタンフォード卒中国人が創業者。
巣篭り需要の波に乗った、このコロナ最悪期の株式公開劇だ。
家庭で家族とアプリでいろいろなレストランメニューを選び配達してもらって楽しむというのは、コロナ後も定着すると私は思う。

ドアダッシュは特に郊外に住む家族向きの高単価の注文を狙って成功した。なおソフトバンクのビジョンファンドが出資したので、なんと1兆円以上大儲けした。その結果ソフトバンク株上昇分が日経平均を190円引き上げた。それでも全体では今日の東京株価は下げ(昼時点)だけどね。

私が身近で感じるのは、このコラム読者にはお馴染みのマガーリ@自由が丘。コロナ禍の飲食業。御多分に漏れずマダムもシェフも苦戦・善戦している。特に私のお薦めはコースメニューで調理したものを別々に密封して家庭で盛り付け、楽しむというメニュー。宅配はできないから、こういうスタイルが受けている。この季節、イタリアン・おせちも絶品(もう品切れかな)。更に(これは私の勝手な希望だけど)シェフに自宅に来てもらって、アットホームで腕を振るってもらうなどが最高だね~~。外国ではこういう出張サービスが多いけどね~~~。とりあえずクリスマスは通常の店内イタリアンかな。そして猫ちゃんの四十九日もイタリアンかな。

さて、金国際価格はドン!と1840ドル台まで30ドルほど急落。年末の薄商いゆえボラティリティーが高い。荒っぽい1800ドル台の値固め。言い換えれば虫の目で荒っぽい年末相場、魚の目で1800ドル値固め。発表された統計によれば金価格下落過程で金ETFからかなりマネーが流出した。しかし安値圏では 1)出遅れ組の待ってましたの買い 2)成功体験組、すなわち一旦利食って儲けた人たちの再参入で金ETF買い優勢。

2020年