2020年12月7日
本欄11月30日付けに書いた「イラン核科学者暗殺事件」。その後の報道で驚愕の暗殺手法が明らかに。
AI搭載の自動機関銃が人口衛星経由でオンライン操作され、テヘラン郊外を走行中だった標的の科学者の顔にズームイン。25センチ離れていた妻の顔は狙わず。銃は日産トラックに搭載。中東でこんな高度な軍事ハイテク技術を持つのはイスラエル以外に考えられない。
いやはや恐ろしい。ゴルゴ13のようなプロスナイパーの時代は終わったね。
さて、週末は日経プラス10サタデーに生出演して、バイデン政権人事と株・ドル相場予測をやってきた(金相場のリクエストは無かった)。
閣僚人事は、まず女性や人種などダイバーシティーへの配慮、民主党内急進左派への配慮と共和党への配慮で、あみだくじみたいに選考段階が複雑だ。例えば残る重要ポストに国防長官があるが、黒人支持組織から黒人数が足りないからと強烈な突き上げを食っている。バーニー・サンダース氏とエリザベス・ウォーレン氏の入閣も囁かれる。ウォーレン氏は財務長官候補に入っていたのだが。更に議会選挙は共和党優勢だったので、共和党からの入閣も検討されている。
経済閣僚人事については、特にディーズ国家経済会議委員長とアディエモ財務副長官の二人がブラックロック(世界最大の資産運用会社)出身という点に筆者は注目。
同社は米国市場が飽和状況という認識のもとに、トランプ時代からフィンク会長自ら北京を訪問して中国市場を次の戦略的最優先市場としてきた。対する中国側も社債の不履行が相次ぎ、国内債券市場の構造改革が喫緊の課題だ。そこには外国人機関投資家の参入が外せない。そこでバイデン時代の米中関係は、まず両国が最も妥協しやすい市場開放の部分から進行すると見る。それゆえ新経済閣僚に、既に中国市場での人的ネットワークや知見を持つブラックロック出身者が二人という事実が偶然とは思えないのだ。バイデン流の実務型人事と言われるが、その典型的事例であろう。
イエレン財務長官については、まず当面はコロナ対策追加予算。そしてクリーンエネルギーなどインフラ投資のリフレ政策の司令塔。正念場は年後半。バイデン「増税」が議論される時に真価、特に政治力が試される。財政赤字膨張も意識されるとマーケットも荒れて、金が急騰しそうな予感。
そして私はペット・ロス!
愛猫が死んじゃった。20歳近くで老衰の大往生だったけど。庭で生みの親猫に見捨てられ、フラフラと我が家の中に入ってきたので飼い始めたのがキッカケ。夜中にNY市場がリスクオンになると私のアドレナリンが出て、それを敏感に感じ取り夜鳴きした。リスクオフだと静かにしている。リスクに反応する猫だったよ。個人的にはショック状態でテレビ出演が厳しかった。これで3代目の猫。思い起こせば初代の「ミミ」死亡の時は、あまりのショックにブログを2週間更新できず。死亡当日にセミナーがあり、泣き腫らした目を隠すために手元のゴルフ用サングラスでセミナー登壇。怪しい光景だったよ~~。ゴールドセミナーで派手なサングラスのオッサン講師がいきなり出てきて~~。