豊島逸夫の手帖

2020年9月30日

世界各地で感染再発、行動制限再発動の事例が相次ぎ、こうなるとさすがに株が売られ、金は買われるというセオリーどおりの展開となった。ＮＹ市でも今日から学校再開、レストラン店内飲食許可と経済再開に向け進み出すタイミングで、出鼻をくじくが如く陽性率が３％に急増中。カナダのモントリオールでも感染悪化が顕在化。すっかり寒くなり、ウイルスの活動期に入り警戒モードが強まっている。こういう金高は素直に歓迎できない。

市場が現時点で最も期待している米国経済追加支援策も、民主党の２兆超ドル案が依然議会で滞ったまま。ペロシ下院議長とムニューチン財務長官の間でホットラインが敷かれ、合意に向けた対話は継続しているが、結論は大統領選後までもつれるか。民主党案では個人給付金１２００ドル第二弾、失業保険週６００ドル特別給付の復活、航空産業やレストランなどの救済、地方自治体支援などが盛りだくさん。共和党は伝統的に財政赤字累積に抵抗。なかなか妥協点を見出せない。

そして今日は日本時間午前１０時からトランプ氏ｖｓバイデン氏直接対決、討論会の第一ラウンド。その影響を東京市場がモロに受ける展開に。果たしてテレビ慣れしたトランプ氏が喋くり倒すか、バイデン氏が納税疑惑をどこまで突っ込めるか。影響が出るとすればまずダウ時間外とドル相場か。そして金は１９００ドル回復がホンモノか。

さて、以下は超初心者向け金投資マニュアルというフライデー記事。

https://news.yahoo.co.jp/articles/55fd86724cc2b72a4fd39b0c5753a92d1abc4966

そして今日の写真は、新宿上空から都心の真上を通り羽田に着陸寸前の機内写真。国立競技場やらレインボーブリッジやら、かなりの低空飛行。