豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. 金、1850ドル台まで続落
Page3106

金、1850ドル台まで続落

2020年9月24日

筆者の想定より早く下げてきました。

1900ドルを割った後は、1850ドル台まで売られています。

と言っても、1850ドルでも1900ドルでも歴史的に見れば超高水準です。1850ドルは心理的節目で、ここを本格的に割り込むと1700ドル台が視野に入ります。それでもまだ高値圏です。

基本的には積み上がった金の投機的買いポジション(新雪のドカ雪)が表層雪崩を引き起こすというお馴染みのパターンです。

表層雪崩が一服すれば、また新雪が積もると思います。

FOMCは2024年くらいまでゼロ金利継続の姿勢です。

マネーがモノに流れやすい市場環境は続きます。

来年は金融政策より財政政策に焦点が移るでしょう。

米国債超増発は不可避。米国債への信認、米ドルへの信認が問われます。代替通貨としての金が買われやすい市場環境と言えます。

それまでの2020年に関しては「宴の後」のような雰囲気です。

史上最高値を更新したところで目標達成感が漂います。モメンタム(勢い)で行けるところまで行こうと頑張りましたが、さすがに利益確定売りが先行してきました。

短期は慎重な姿勢。中長期は強気のスタンスです。

なお、今朝の朝日新聞朝刊(東京だと10面)にまた寄稿しています。

初心者向け金ナビゲーターです。

2020年