豊島逸夫の手帖

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英国ウイルス変異種、市場に新たな不安要因

2020年12月21日

英国で感染力7割増しの変異型ウイルスが拡散。ロンドンは再びロックダウン。つい先日、ロンドン発で世界初のワクチン接種写真が流れたのにワクチン期待に冷や水。週末は続々と英国便発着禁止・渡航制限が欧州及びその他の地域にまで拡大した。既に欧州内では変異種の感染事例が相次いで報告されているので強い警戒感一色だ。ウイルスが変異することは普通とは言え、市場は新たなステージ入りに身構えている。果たして欧州だけに封じ込めることができるか。感染力の高さから見てかなり難しそう。一個人としては直ちに日本政府も断固たる水際対策を実行して欲しい。GoTo云々に係わって、この異次元の問題への対応が後手に回る可能性を危惧。こういう変異種がすり抜けるように入ったら、それこそオリンピックはとてもできる状況ではなくなるでしょう。日本も新政権の試練だね。失敗したら取り返しがつかない。

金価格には上昇要因だけど素直には喜べないね。
まだ実態が判明していないので要緊急経過観察案件。

さて、越後湯沢は爆雪。2メートル級の豪雪。ガーラ湯沢の画像を見るとテンション上がるのだけどね~。上越新幹線のMAX車両だと一階席と二階席の天井が低くて密になりやすい。正直スキー欲と心の中で戦っている。

なお、今日発売の週刊エコノミスト誌、カバー記事でコメント↓。米国株についてだけどね。

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210105/se1/00m/020/071000c

こういう2021年予測もワクチン接種後の経済回復を前提としているから、変異種という新たなリスクが顕在化すると、たちまち古くなってしまう。1月5日のジョージア州上院決選投票で米議会がネジレか否か決まるので、この結果判明前の予測には限界も。

新年予測が正月明けには修正などという事態も考えられる。

こういう状況で私の金価格予測(最新)は正月明け。ただ詳細は既に日経マネー先月号の別冊で数十ページにわたり議論している。

2020年